第23話
夢小説設定
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そして3つ目の任務に向かう。
とある小学校に呪胎が複数確認されたとのこと。
“窓”の報告では4つだったが、増え続けているらしい。
変態を遂げたら被害が大きくなるから祓ってほしいと。
『うへぇ、一番厄介かもね。何?増え続けてる呪胎って』
悟「何だろうね、まぁ全部祓えば大丈夫でしょ」
2人で小学校まで向かう。
すでに警備員も校長も敷地外に出ており、“帳”を下ろすと呪霊の気配が濃くなった。
『もう8体くらいになってる?』
青龍を出しながら辺りを探る。
呪胎は報告を受けたものよりも増えていた。
悟「変態しても面倒だし、祓って来よう」
「『あ』」
呪胎が変態を遂げた気配がし、顔を見合わせる2人。
悟「僕はこっちから行く」
『じゃあ私はあっち』
二手に分かれ、呪霊を祓っていくことにした。
『きっとどれも特級相当だよね』
呪霊の気配のする方へ走る。
今は朱雀と白虎を出していた。基本1人で戦うときはこのセットだ。
その時、
ドガァ!
呪霊が壁を破壊して来た。
壊した建物直すの大変だよなー、と思いなるべくコンパクトに戦うようにした。
15分後
悟「お疲れー」
『もう呪霊いないかな』
悟「何体やった?僕“5”」
『私“3”』
校舎内をすべて見回り合流する。倒した呪霊の数を言い合うと僕の勝ちだねと言う五条に、勝てるわけがないと話した。
悟「じゃあ今日の任務はこれで終わり。
今日泊まるとこは夕飯付きじゃないから、どこかで食べて行こう」
何か食べたいものはあるか聞かれ、パスタが良いと答える。
近くを散歩感覚で歩きながら喫茶店やパスタの店を探すことにした。
喫茶店を見つけると中に入る。
オシャレな雰囲気が漂う店内。空いている席を見つけ向かい合って座った。
メニューを見ると、たくさん種類があった。
パスタの気分だったものが揺らいでしまう。
『パスタって言ったけどグラタンも美味しそう』
悟「両方頼んじゃえば?半分こしてもいいし」
『悟は食べたいのある?』
悟「僕はデザートが食べられれば」
うーん、と悩んでからパスタとグラタンを頼んでもいいか聞くと五条は快諾してくれた。
悟「昔も名前が悩んだら2つ買って分けっこしてたよね」
『うん』
悟「最近、全然一緒にゆっくりできなかったからさ。昔みたいに色々楽しもうよ、短い時間だけどさ」
正式に付き合い始めてからも、ゆっくり遊ぶ、旅行するなんてことはできなかった。
2人きりで食事をするのも久しぶりだ。
『昔は悟と婚約するなんて思ってなかったもんなぁ』
ボソッと呟くと五条はククッと笑う。
悟「正直僕もだよ、最初はツンツンして面倒くさいガキんちょだと思ってたし。
いきなり“さとる”なんて呼びだすからさ」
『あ、酷い!
だって、“悟様って言える?”なんて言われたら4歳児でも逆らいたくなるでしょ』
悟「懐かしいね。
・・・でもなんだかんだ放っとけなかった」
『ごめんなさいね、面倒くさい子どもで』
口を尖らせて言うと「そういう“放っとけない”じゃないよ」と笑われた。
悟「何かしてあげたい、構ってあげたいって感じかな」
『そんな風に思ってたの?あの時代の悟が?』
悟「高専時代の僕を何だと思ってたの」
アイマスク越しにジト目で見られている感じがした。
『ワガママ怪獣ゴジョゴン』
悟「っはは!!懐かしいね!昔描いた絵だっけ」
昔、悟たちの授業が終わるのを別室で待っていたときに描いていた絵が“ゴジョゴン”だった。
ワガママが通らないと暴れる怪獣という設定で、当時夏油と家入に大笑いしてもらった記憶があった。
『今も変わらないけどね』
悟「名前への気持ちは何倍にも膨れ上がったけど」
そんな恥ずかしい台詞をよくこんな公共の場で言えるなぁと思っていると料理が運ばれてきた。
『美味しそう』
パスタもグラタンも半分にし、2人で食べ始める。
食後のデザートも満喫し、喫茶店を出た。
『お腹いっぱい』
悟「じゃあホテル向かおうか」
ホテルは駅の近くにあるそうだ。
腹ごなしにと歩きながら向かう。
『新幹線であんなに寝たのにまた眠くなってきちゃった』
悟「いっぱい寝な?寝る子は育つって言うしね」
『あ、バカにした』
悟「ククッ」