第23話
夢小説設定
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昼休み
『棘くん、授業の5分前に起こしてくれる?』
棘「しゃけー」
日々の疲れが溜まっている名前。
昼休みの時間を利用して机に突っ伏し、仮眠をとっていた。
真希とパンダは外に出ている。
狗巻は肯定の言葉を述べると、見ていた漫画に目を移した。
『すー・・・・すー・・・』
棘「・・・・・」
名前の寝息と狗巻の漫画を捲る音のみが聞こえる。
5分後そこに廊下を歩いて近づいてくる足音が追加される。しかも軽快だ。
2年生の教室の前で止まる足音。
棘「?」
狗巻が顔を上げて扉の方を見ると、ガラッと開けて五条が入ってきた。
悟「あれ、名前寝てるの?
まぁ最近任務続いてたもんね」
棘「おかか」
用がないなら寝かせたいから帰ってくれとでも言うように話しかける狗巻に、五条は肩を竦める。
悟「申し訳ないけどまた任務なんだよね、名前」
狗巻は穏やかな表情で寝ている名前を一瞥すると五条を不満げに見た。
悟「ま、安心してよ。なんと今回は僕とだから」
だから日下部ではなく五条が任務の話をしに来たのか、と納得する。
そして五条と一緒であれば任務はすぐ終わるだろうし名前も穏やかな気持ちでいられるかもしれないと思った。
棘「ツナマヨ」
悟「うん、任せて。
名前ー、起きろー、名前ちゃんが大好きな五条悟がやってきたよー」
棘「・・・・」
狗巻は変なものを見る目で、名前を揺さぶる五条を見ていた。
『んっ・・・さと、る・・・?』
パシャッ!
悟「名前の寝起きの顔ゲット!
いやぁ、久しぶりだなぁ、それに呂律回ってなくて可愛いっ」
寝ぼけながら五条を呼ぶ名前を写真に収める。
名前は何が起きているかわからないという表情で五条と狗巻を交互に見ていた。
棘「こんぶ、ツナマヨ」
『え、任務?』
若干嫌そうな顔をする名前。
まだ疲れが取れていないのだろう。
悟「しかも僕と♪」
『え』
さらに顔をしかめると五条は悲しみの声を上げていた。
五条と一緒が嫌というわけではなく、特級呪術師である五条と名前が一緒に任務に行くことは珍しいため、どんなに難しい任務なのだと思う名前だった。
悟「詳しいことは向かいながら話すよ。今から準備して。
あ、真希とパンダ、あと日下部さんは知ってるから」
棘「しゃけ」
『うー、まだ寝たかったのに・・・。
棘くん、行ってきます。みんなによろしく』
狗巻に別れを告げ、五条と共に準備に向かう。
今回は2泊するらしい。宿泊の荷物も持ってくるよう言われた。
簡単に荷物をまとめて集合場所に向かう。
すでに五条がおり、名前を見つけると手を振る。
任務は、東京から新幹線で2時間かけて行く場所に1つ、さらに1時間移動した所に3つ、さらにまた移動して2つあるとのことだった。
『新幹線の中が睡眠時間だね』
悟「忙しかったのにゴメンね」
『悟ほどじゃないよ』
五条も学生への授業や鍛錬が終わった後に任務に行き、夜中までかかることもしばしばだ。最悪朝方まで仕事をしている。
悟「労ってくれるの?優しーい」
新幹線に乗るとすぐに目を瞑り、寝る体勢に入る。
なんとなく窓際に頭を傾けて寝ようとしたのだが、五条にグイッと頭を優しく引かれ反対側に傾けられる。
悟「僕がいるのに何でそっち向くの」
『え、悟の肩と腕、筋肉で硬いから』
悟「窓よりは柔らかいでしょ」
『どっちもどっち』
そう言いながらも自分に身体を預けてくる名前を見て、五条はクスッと笑っていた。
数分後、目を閉じてもう夢の世界に入っているだろう名前を見て堪能した後、自分も目を瞑る五条だった。