第20話
夢小説設定
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ーーー
交流会終了後
『じゃあ、またね桃先輩、霞ちゃん!』
桃「名前も京都遊びに来てよね」
霞「あー、癒しがぁ・・・」
仲良し3人は抱き合って別れを惜しんでいた。
周りでは東堂と虎杖も熱い抱擁を交わしていた。虎杖は白目を向いていたが。
歌「ほら、もう行くわよ。」
悟「歌姫、例の件よろしくね」
歌「・・・ええ」
京都校に別れを告げ、東京校も今日は解散になった。
半日の休み、みんな何をしようかと楽しそうに話していると五条が近づいてくる。
悟「名前、ちょっといい?」
『ん、いいよ』
名前はみんなに挨拶をし、五条と共に離れにある建物に入った。そして本題に入る。
悟「言いにくいんだけどさ、高専に呪詛師もしくは呪霊と繋がってる奴がいるかもしれない」
『え』
高専の人と昔から関わりがある名前は、目を見開き複雑そうな顔をした。京都校の学生にもその可能性があると言われ、さらに眉間のシワを深くした。
悟「勘だけどね」
しかし、名前にも思い当たる節があった。
先日の襲撃、帳の件だけでなく名前の術式との相性を理解した上であの呪霊が自分を狙ったのだとしたら。
ただの一般の呪霊が人を事前に選ぶには、相手の情報を知っていなければならない。
悟「今のところ歌姫と名前にしか言ってないから極秘でお願い。」
歌姫には京都校側で内通者がいないか調査してもらっているとのことだった。
『わかった。私にできることある?』
悟「調査とかは大丈夫かな。
でも相手の狙いがわからない以上、目立つのは控えた方がいいかもしれないね。
今回の件で、僕はともかく名前も個別で狙われてたでしょ」
『うん。多分術式理解されてた』
悟「そっか。じゃあ今後も単独での任務はなし!そして基本的に僕に同行すること!」
『いやー、後半のは難しくない?』
ただのワガママになってきた五条に苦笑いをしていた。
しかし、心配してくれている恋人に嬉しくなる。
できることなら一緒にいたいが、襲撃によりさらに人手不足になり特級2人が組むことはほぼあり得ないだろう。
話を終えて建物から出る。とりあえず休憩しに行こうと2人で学校舎のある建物に一緒に入っていこうとすると、伏黒が壁に寄りかかって立っていた。
『恵くん?』
恵「五条先生、今良いですか?」
悟「いーよ、何?」
名前は席を外そうかと言うと、伏黒はいても大丈夫だと話す。
恵「五条先生、俺に稽古つけて下さい」
悟「珍しいね、まーいいよ」
今日このまま稽古場に行って稽古をすることになった。
名前もなんとなくついていくことに。
バキィ
悟「はい、また僕の勝ちー」
伏黒は近接戦闘の稽古をしていた。五条に向かっていってもすぐに弾き返されている。
悟「悠仁に追い越されて焦った?」
恵「まぁ、背に腹は代えられませんから」
不服そうに言う伏黒。
五条は自分に頼るのを嫌そうにしている伏黒を見て複雑な気分だった。
『私から見るとさ、悠仁くんも恵くんも実力も潜在能力も同じくらいだと思うけど』
端で座って見ていた名前は声をかけた。
悟「僕もそう思ってる。後は意識の問題だと思うけど。
恵、本気の出し方知らないでしょ」
五条の言葉に苛立ちを覚えたようで「は?」と睨み付ける。
自分が本気でやってないと言うのかと突っかかるが、五条は「やっていないのではなく、できていない」と答えた。
悟「例えばさぁ、さっきの野球。
何で送りバントしたの?」
伏黒はそれが何か?という顔をしていた。
悟「自分がアウトになっても野薔薇の塁を進めたかった?それはご立派。
でも悠仁や僕なら常にホームランを狙う。
名前はまぁ、自分の筋力とか周りの様子を把握して長打が打てれば良いって感覚だったろうけど」
『まぁ、実際呪力が無ければ非力だもん。無理なものは無理』
野球はバントをするのも大事な役割だが、自分たちは呪術師で個人競技だと話す。
『それを伝えるために野球を?』
悟「・・・そ」
恵「(絶対今取って付けた理屈だ)」
他の術師との連携は大事だと言う伏黒に、五条は圧をかけながら
悟「でも周りに味方が何人いようと、死ぬときは独りだよ」
と脅すように伝える。
『っ・・・』
そこまで言うのかと思ったが、次の瞬間には伏黒の性格、術式の奥の手などの話を冷静にしていく。
悟「“死んで勝つ”と“死んでも勝つ”は全然違うよ、恵。
本気でやれ、もっと欲張れ」
伏黒の額をデコピンする。
伏黒は、五条の言葉が響いたようで、デコピンされても悪態をついたりせず固まっていた。
恵「ありがとうございました、なんとかなりそうです」
悟「なら良かった、気をつけて帰れよ」
スッキリした顔で出ていく伏黒。
五条も嬉しそうな顔をしていた。
『悟らしいね』
悟「そうか?」
『うん』
悟「名前も稽古する?たまにはゆっくり手合わせしようぜ」
『うん!』