第20話
夢小説設定
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『ねぇ、君たち何が狙い?呪詛師と繋がってるってホント?さっきも指定通りって言ってたけど何?』
白虎で手足を強化し、近接戦闘しながら情報を集める。
地「教えるわけねぇだろ。質問ばっかりしてんじゃねーよ」
『そんなに知性があるのに、お話してくれないんだ、残念』
余裕そうにしているが、額からの出血は止まっておらず、時々ぐいっと血を袖で拭っていた。
『話してくれないならそのまま祓うけど良い?』
天「はっ!強がりやがって!!行くぜ地亥」
地「おう!」
天亥は高くジャンプし、水を尖らせて降らせる。
氷柱の雨のように落ちてくる水。
上にバリアを張って防ぐと、地面から針が出てくる。
『!!』
きっとジャンプして避けたらまた地面から針が出て来て刺さると確信し、呪力を込めた脚で地面を払うように蹴り針を折っていく。
『(埒があかない・・・!っ・・・)』
少しずつ砂の針が脚に刺さり、傷が増えていく。
天「ほらほら、頑張らないと身体がボロボロになるぜ?」
地「俺たちには炎は相性悪いもんなぁ、他ので戦ってみろよ」
煽ってくる2体に怒りを覚えてくる。
『(今朱雀を出すのは・・・)』
と、その時
バシュッ
『帳が、上がった?』
天「五条悟が壊したか」
地「チッ、五条悟だけ入れないようにしてたんだがな」
『え、どういうこと?』
2体の話を疑問に思い問いかける名前。
会話の内容からして、帳は普段と同じ役割ではなく、何らかの理由で五条悟を帳の外に出すことが狙いだったのではないか。
その時
ゴウッ!!!
天・地「なんだ!?」
『!!・・・悟の、術式』
高専の敷地が大きく抉れる風が吹く。
帳を破壊した五条が、呪詛師1人を戦闘不能にした後、木の特級呪霊に、虚式“茈”を繰り出したのだ。
『え、いいの?』
天・地「あ?何がだよ」
『四神招来、朱雀』
ニヤッと不適な笑みを浮かべながら両目を赤くし、2体を見据える。
天「だから水には弱いだろ」
地「砂と土で消してやるよ」
『それは同等の威力だったらの話でしょ?』
高専の敷地を焼け野原にするレベルの炎なんて出して良いのか分からなかった、だから炎は出せなかったのだ。
五条が先に高威力の術式を出したことで吹っ切れた。
『水なんて蒸発する、砂や土を寄せ付けない熱風だったらどうかな』
ゴォオッ!!!
両手を前に出し、天に昇る巨大な火柱が上がる。近くの木々は燃え、灰になっていた。
火柱の中に天亥と地亥が飲み込まれているのが見える。
しばらく火柱を上げた後、呪霊の影がなくなったのを確認すると炎を消した。
『ふぅ』
終わった、と息を吐くと
悟「やぁ、大きな火柱が上がってたから来てみたけど、大丈夫っぽいね」
『悟・・・』
五条が手を上げて名前のもとへ来る。
今特級2体を祓った所だと答えると「よくやったね」と誉めてもらった。
『他の人は?恵くんとか、棘くん、加茂は?』
悟「怪我はしたけど学生たちはみんな無事」
『良かった・・・』
五条は、名前の出血している額と、服が破れて皮膚からも血が滲んでいる脚を見た。
悟「怪我してる」
『もう大丈夫・・・わあっ』
五条は名前を横抱きにして歩き出す。
大丈夫だと話すが、先日の怪我の件があったからか下ろしてくれないためこのまま身を任せることにした。
『そういえば、帳、悟だけが入れなかったの?』
悟「そう。よく知ってるね、すぐ帳上げてやったけど」
先ほど戦った呪霊が言っていたと伝える。
そして帳内部もしくは帳の外で何かが起きていたのではないかと考えを話した。
悟「その可能性はあるね。特級である僕と名前をバラバラにするならまだしも、同じところに集める感じ・・・きっと帳に集中させて、本命は帳の外で何かしてたんだろうね。
っていうか、そんな作戦を理解して行動できるレベルの呪霊が出てきたんだね」
五条は、名前に教員達の話し合いに混ざってほしいと言うが、自分が言えることもないから学生と合流すると答えた。
悟「わかった、でも先に硝子の所には行くからね」
『うん』
そのまま家入の所まで行く。
案の定、小さい怪我を気にしすぎだと言われた五条。
悟「名前の可愛い顔にキズがついたんだよ!?
気にしないわけないじゃん!」
硝「わかったわかった、五条は話し合いがあるんだろう?早く行きなよ」
「名前をよろしく!」と言って走り去っていく五条。
『硝子さん、呪力大丈夫?みんなを治療したんでしょ?』
呪力分けようか?と話す名前に、硝子はクククッと笑った。
『な、なに?』
硝「いや、相変わらず人のことばっかり考えてるなって思ってさ。大丈夫だよ。
はい、治療終わり!みんなのとこ行きな、心配されてたよ。あの京都校の糸目の彼とかにも」
『京都校の糸目・・・加茂が?』