第19話
夢小説設定
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ーーー
野「なっ、なんで皆手ぶらなのー!?」
交流会の集合時刻。
東京校の広場では、キャリーケースを引いた釘崎がポカンとしていた。京都に行くと思っているようだった。
野「京都“で”姉妹校交流会・・・」
パ「京都“の”姉妹校“と”交流会だ。東京で」
うそでしょー、と落胆していたようだった。
パンダは、去年勝った方の学校で交流会をすることを教えると、釘崎はぶちギレていた。
『なんか、ごめん』
野「いやいや!!謝らないでください!!
許さんぞ乙骨憂太ー!」
『(・・・ごめん、憂太くん)』
真希「おい、来たぜ」
視線の先には、京都校の生徒がいた。
真依「あら、お出迎え?気色悪い」
野「うるせぇ早く菓子折り出せコラ。
生八つ橋、くずきり、そばぼうろ」
釘崎は、旅行に行けなかった鬱憤を晴らすように悪態をついていた。
棘「しゃけ」
東「腹へってんのか?」
メ「乙骨がいないのはいいとしテ、1年2人はハンデが過ぎないカ?」
自然に会話に入ってくる究極メカ丸。釘崎はロボがいるとテンションが上がっていた。
『わぁ、桃先輩!久しぶりです!霞ちゃんは1ヶ月ぶりー』
名前は西宮桃と三輪霞に抱きついた。
パ「そんなに仲が良いのか?」
『桃先輩とは去年ちっちゃいもの倶楽部を築いたの!』
桃「だって女子でも当たり前に170cmあるとか、わけわかんないでしょ」
西宮と名前は身長差がほとんど無く、2人で「ねー」と言って笑い合っていた。
『霞ちゃんは数少ない常識人で優しいから仲良くなった』
霞「相変わらず妹みたいで可愛い」
三輪は名前の頭を高速で撫でていた。
そんな三輪も170cmあるのだが。
加「馴れ合っていられるのも今のうちだ」
『うるさい加茂、黙れ』
加「・・・・・・」
名前は加茂憲紀には先輩にも関わらずきつく当たっていた。
自分の一族を襲撃した御三家の1つの加茂家であることや、加茂の性格を受け入れられなかった。
歌「もう、喧嘩しないで」
京都校の引率である庵歌姫が追い付いてくる。
歌姫がキョロキョロ見回して遅刻している五条にため息をついていると、
悟「おまたー!!」
ドドドドド
五条が箱を走って運んで来た。
五条は、海外に出張に行っていたためお土産を買ってきたという。
京都校のメンバーにはとある部族のお守り、東京校のメンバーには箱の中身がお土産だとハイテンションで話す。
バコッ
悟「故人の虎杖悠仁くんでぇーっす!!」
悠「はい!!おっぱっぴー!!」
箱が勢い良く開き、中から出てきたのは死んだことになっていた虎杖だった。
『(え、これがサプライズ・・・?)』
伏黒、釘崎は眉間にシワを寄せ、開いた口が塞がらないという様子だった。
楽「宿儺の器!?どういうことだ・・・」
驚く京都校の学長、楽巌寺に近づき煽り始める。
悟「びっくりして死んじゃったらどうしようかと心配しましたよ」
楽「糞餓鬼が」
楽巌寺は五条を睨み付ける。
死んだと思っていた危険人物が生きていたこと、それに五条が関わっていたことに怒りを覚えていたようだった。
『待って、そういえば東京校1人多くなるの忘れてた』
悟「あ」
人数のことを何も考えていなかった。
京都校は6人、東京校は7人になってしまった。
悟「じゃあ名前はネックレス付けよう。まだ持ってるでしょ?」
呪力を抑えるネックレスをつけてさらにハンデをつけることにした。
名前は白虎を出してネックレスを取ってくるべく走って寮まで向かった。
東「舐められたものだな」
真希「勝ってから言え」
睨み合う東京校と京都校
歌「喧嘩しないでってば!
もう説明始めましょう、去年とだいたいルール一緒だから名前は分かるでしょ」
喧嘩ばかりで埒が明かないと思った歌姫は、早く説明をするよう夜餓に訴えていた。
夜餓は、虎杖のことを黙っていたことや、楽巌寺を煽ったこと、なんかムカつくからという理由で絞めていた。
夜餓が説明を始めようとしたとき、
『ただいまー』
一同「速っ!!!」
ものすごい速さで名前が帰ってきていた。
京都姉妹校交流会
1日目、団体戦
“チキチキ呪霊討伐猛レース”!!
指定された区内に放たれた二級呪霊を先に祓ったチームの勝利となる。
区内には三級以下の呪霊も複数放たれており、日没までに決着がつかなかった場合、討伐数の多いチームに軍配が上がる。
それ以外のルール一切無し!!
夜「しかし、相手を殺したり再起不能の怪我を負わせることのないように」
開始の正午まで各チーム作戦会議をすることになった。
悠「あのー・・・これは、見方によってはとてもハードなイジメなのでは・・・」
虎杖の手には遺影の額縁。
怒った釘崎が用意したものだった。
パ「まあまあ、事情は説明されたろ。許してやれって」
悠「喋った!!」
棘「しゃけしゃけ」
悠「なんて?」
2年生と初対面の虎杖は、パンダと狗巻にツッコミを入れている。
真希「悠仁、屠坐魔返せよ」
『あ』
虎杖は、以前任務に行った時に壊してしまった呪具だと察した。壊したと言いにくいため、五条が持っていると誤魔化していた。
真希「じゃあ作戦だな。
名前はもともと術式使えねぇから、索敵はパンダと恵。で、例のタイミングで分かれるぞ。
東堂の相手は名前の予定だったが、どうする?」
『うーん、ネックレスつけたら多分しんどいかな。呪力4分の1以下になるからさ。
東堂先輩は呪力を抑えてるからって手加減する人じゃないと思うし』
臨機応変に動けるであろう名前が戦闘不能にされるのは防ぎたいと、想定外の戦力である虎杖に任せることになった。
伏黒は、呪力なしで近接戦闘をしたら一番強いのが虎杖だという。
それを聞いた真希は心底楽しそうにしていた。
そんな真希を見つめる東京校メンバー。
この交流会で目立てば、等級が上がるための推薦をしてもらえるかもしれない。
東京校のメンバーは、強いのに家の力でずっと4級の真希を目立たせて等級を上げさせたいと思っていた。
野「圧勝!!コテンパンにしてやんのよ!真希さんのためにも!!」
真希「・・・そういうのやめろ」
棘「明太子!」
パ「そう!真希のためにもな!!」
『ははっ、頑張ろー!』
悠「へへっ、そんじゃまぁ・・・
勝つぞ!」