第19話
夢小説設定
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ーーー
数日後
京都校との交流会当日
悟「七海ィ、なんか面白い話してぇ~」
七「・・・」
高専の一室、ソファに座りながらつまらなそうにぐでーっとなる五条。そしてそれを無視する七海。
同じ空間に名前もいたが、名前は先日の任務の記録を書いていた。
ほとんど七海が書いてくれたのだが、七海と別行動をしていた部分を書き足している。
『何がそんなにつまらないの』
悟「交流会までの間暇だなーって思ってさ。ほら、七海も暇そうにしてるから丁度良いじゃん」
『私が記入してるのを待ってくれてるんだけど』
悟「よし分かった、廃棄のおにぎりでキャッチボールしながら政教分離について語ろうぜ。動画上げて炎上しようぜ」
七「お一人で」
興味を持たず新聞を広げ始める七海にも全く動じず、五条は続けた。
悟「五条悟の大好きな所で山手線ゲーム!!」
パンパン
悟「“全部”」
パンパン
『・・・・』
パンパン
『・・・・・・・・』
悟「え、名前ちゃん?僕の大好きな所だよ?」
目の前で手を叩かれても華麗に無視を決め込む名前。
七「その調子で頼みますよ。今の虎杖くんにはそういう馬鹿さが必要ですから」
『七海さん、悠仁くんのこと気にかけてるよね』
吉野の母の遺体の傍に宿儺の指があったことを、虎杖が不要な責任を感じないように話さないでくれていた。
五条もそんな気遣いのできる七海だから虎杖を任せたのだろう。
悟「で、指は?」
七「ちゃんと提出しましたよ。アナタに渡すと虎杖くんに食べさせるでしょ」
悟「チッ」
『ふふっ』
先輩後輩のやりとりが面白く、思わず笑ってしまう。
昔から変わらない2人に安心する。
悠「あっ、先生ー!!」
ひょこっと顔を出す虎杖。
今日の交流会でみんなに再開できることを喜んでいるようで目を輝かせている。
悠「名前先輩!2年の先輩ってどんな人たち!?」
『んー・・・まぁ、見た方が早いって感じ』
悠「なるほど、わからん」
五条は、虎杖にサプライズ登場しようと持ちかける。
乗った虎杖は、早速どんなサプライズをするかワイワイ話し合っていた。
『七海さん、終わったよ。待っててくれてありがとう』
七「いえいえ、むしろ忙しいところすみません。
・・・怪我は大丈夫でしたか?」
先日の任務の話だろう。
名前は笑顔で大丈夫だと話す。怪我していた箇所を見せようとしたときには必死で七海に止められたが。
七「あなたの無茶は年々酷くなっていますね」
『え、急に説教?』
七「話を聞いていると特に今年は酷いですね」
『酷い酷い言わないでよー、泣いちゃう』
七海は、虎杖とわちゃわちゃ楽しく会話している五条を見る。
七「最強の先輩たちを持つ後輩の立場からすると、先輩への信頼は厚いですよ。尊敬しているかは別として」
『・・・でしょうね』
五条と七海が学生時代の頃からよく知っている名前だからこそ、この話をしているのだろう。
七「ですが、無茶をされるとやはり困りますよね」
『・・・』
天内理子護衛の後のことを話しているのだろう。
七海なりに五条たちのことを心配していたのかもしれない。
七「虎杖くんもとても優しい性格です。庇われてばかりでは申し訳ないと思ってしまうのではないでしょうか。
しかもそれで怪我などされたら尚更です」
『可愛い後輩って思うとね』
七「気持ちはわかりますが、あまり無理はしないでくださいね」
『うん、気をつける。心配してくれてありがとう。
さて、そろそろ集合時間だから行くね』
五条と虎杖は盛り上がりすぎてこちらの声など届きそうにない。
七海と2人でため息をついて部屋を出た。