第18話
夢小説設定
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ーーー
翌日
吉野の母親が死体となって発見された。
傍らには宿儺の指もあったということで高専が回収した。
七海は、虎杖に吉野の監視を任せ名前と一緒に外へ向かった。
七海と名前は、呪術師である猪野琢真とともに、前日真人と七海が戦い崩壊した場所へ向かっていた。
『うえぇ・・・これ、全部?』
七「ええ」
猪「ヤバイっすね」
建物内には改造人間がひしめき合っていた。
それらを倒していく。家入に、改造された人間は殺すしかないと言われているため、覚悟して一気に息の根を止めていく。
その時、虎杖から連絡が入った。
吉野が行っている高校に“帳”が降りたこと、
そして自分はその中に入って敵を倒すと。
『七海さん、私悠仁くんのフォロー行くね』
虎杖の話を聞く限り、きっと七海が止めても聞かないだろう。先に虎杖の所へ向かおうと名前が声をかける。
七「お願いします。
虎杖くん、今から名前さんが向かいます。私も電話が終わり次第向かいますので待機していてください」
『猪野さん、よろしくお願いします』
猪「うん、行ってらっしゃい」
猪野と挨拶を交わすと、白虎を出し脚に呪力を乗せて屋根の上などを渡り歩きながら虎杖のいる高校まで急いだ。
『“帳”・・・普通に入れた。
あそこか』
“帳”の中に入った名前は、戦闘音が聞こえる場所を目指した。
虎杖が髪の長い男と1体の呪霊もしくは改造人間と向き合っている。
ガシャァン!
『悠仁くん!』
玄武と白虎を出し、ガラスを割りながら虎杖の前に出る。そして改造人間に向けて呪力を纏った蹴りを入れようとする。
悠「先輩待った!!!!」
『!?』
改造人間に当たる直前で身体を止める。
真人「わぁ、もう来たの?流石だね、苗字名前」
『・・・つぎはぎの呪霊。七海さんが言ってたヤツね。
で?どういうこと悠仁くん』
呪霊や改造人間から目を離さずに虎杖に話しかける。
悠「そいつ、順平なんだ」
『!』
目の前にいる改造人間が吉野だと言う虎杖。
『っ・・・じゃあ、それは悠仁くんに任せる』
そう言うと名前は真人の方を向く。
真人は終始ニヤニヤしていた。
真人「お、俺と戦う?苗字名前」
『さっきから、何で名前知ってるの?』
真人「ははっ!五条悟と苗字名前なら有名人だから知ってるさ!」
その時、虎杖が宿儺を呼ぶ。何でもするから、自分を治したように順平を治してほしいと。
しかし
宿「断る」
『・・・』
宿「ヒヒッ、ケヒッ、愉快愉快。
矜持も未来も!!オマエの全てを捧げて!!
俺に寄りすがろうと!!何も救えないとは!!
惨めだなぁ!!この上なく惨めだぞ!!小僧!!!」
宿儺のその言葉を聞いた真人も一緒にゲラゲラ大笑いする。
『っ・・・酷い』
その時、順平だったものが虎杖にすがり付き、そして息を引き取った。
真人「あっ、もう死んだ?ちょっと乱暴に形変えたからね。こんなもんかな」
そう真人が言った瞬間、虎杖が顔面を殴った。
こんな攻撃は効かないと言おうとした真人だが、鼻血を出し、ダメージが通ったことを悟った。
真人は魂の形を変え、魂に触れられないようにすることで肉体も変え、ダメージを0にしていた。
しかし、宿儺の器という自分以外の魂が常にある状態の虎杖は、魂の輪郭が見えそれを叩くことでダメージを与えられた。
『(触られたらダメって七海さん言ってたけど・・・)
術式なら?』
朱雀を出し、炎の剣を作る。
ズバッと真人を切る。しかし肉体の形をグニャッと変えて避けられる。
『面倒だなぁ』
しかし、虎杖と名前で協力して行けば肉体を変える前に祓えるのではないか、と2人で真人を追い詰めていく。
名前は常に白虎と朱雀を出している状態だった。
朱雀で辺りを火の海にしても良いかとも思ったが、学校の体育館で高校生たちが倒れていると聞いた。
下手に広範囲に炎を出し、一般人に犠牲を出すわけに行かない。
しかもちょこまかと動く真人。
『白虎に集中するか・・・』
遠距離より近距離攻撃をしていこうと決めた。
蹴り、拳、様々な技を出していくがすぐに真人の肉体が戻り名前の体力が削られていく。
白虎で強化できるのは力のみで、体力までは変わらない。
『はぁ・・・は・・・』
名前が息を整えている間、虎杖と真人が近距離で戦っている。
何かあってはいけないため、玄武も出しておく。
虎杖が砂を真人にかけ、油断した拍子に拳を入れる。
虎杖が手の届く範囲にいると気づいた真人はニヤリと笑う。
『悠仁くん!』
真人と虎杖が近距離過ぎて玄武を出せない。
白虎で素早く虎杖の元へ行き、虎杖を引っ張る。
その瞬間真人の身体から棘が出てきて名前に向かってくる。
『っ!』
ザクッ
避ける間もなく腕を刺される。
制服も刺されているため、直ぐには真人の前から抜け出せなかった。
真人「名前は殺しちゃダメだからなぁ。でもちょっと気になるよなぁ。
名前の中には魂たくさんあるの?」
『え・・・』
なぜその事を知っている?困惑して一瞬隙が出来てしまった。
真人「ちょっと触らせてよ、魂」
そっと腹部に触れられる。
ズグンッ!!
『っあ"あ!』
真人「?」
名前の腹部から血が吹き出る。内臓が抉られているような激痛が走り吐血する。
悠「先輩!!!」
真人「魂が何かにガチガチに守られてるね。傷はつけたけど肉体は全く変えられないか。
ククッ、呪術師って面白いなぁ。
名前だけなのかな?苗字一族の禁術のせい?」
真人は面白がって話しているようだ。
『っ・・・!』
名前は真人を思い切り蹴り、針の拘束から逃れる。
地面に無事着地するも腹部に強い衝撃と激痛が走り、口から血が滴る。
悠「先輩!ちょっと休んでてください!俺行きます!!」
虎杖は真人に向かっていく。
しかし、虎杖も真人の攻撃を受け、動きが止まった瞬間に身体に触れられてしまった。
真人「さっきまでは名前にフォローしてもらってたから攻撃できてたけどさ、名前がいなくなった瞬間弱くなったね。
君じゃ俺に勝てないよ。さっさと代わんなよ、宿儺にさ。
“無為転変”」
その瞬間真人の動きが止まる。
虎杖の魂に触れるということは宿儺の魂にも触れるということ。
宿儺はそれを不快に思っていた。
真人の頭に宿儺の魂、生得領域の世界が広がった。
宿「俺の魂に触れるか・・・。共に腹の底から小僧を笑った仲だ。一度は許す、二度はない。
分を弁えろ、痴れ者が。
しかも俺の名前の身体と巫女の魂に触りおって。
もう一度言う、二度はないぞ」
そこで真人の視界は暗転し、視界が開けたときには目の前には虎杖の顔。
そして次の瞬間には顔に何度も頭がめり込んでいく。
フラついた真人に回し蹴りを食らわせ、次の攻撃・・・と思った時、真人が手を棘つきハンマーのようにして虎杖の後ろに立っていた。
悠「(は?)」
真人の腕が振り下ろされる瞬間、
ギィン!
悠「ナナミン・・・」