第18話
夢小説設定
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虎杖と吉野に手を振ると、伊地知と別れた場所周辺で青龍を使い伊地知を探す。
『もう、どこ行ったの伊地知さん・・・悟にマジビンタって言われるのはこういうとこだよー?』
面倒になり青龍を出して伊地知を探してもらい近くのベンチに座り待っていた。
ボーッと人波を見ていると、ふと感じる視線。
『?』
視線の方を見るが誰もこちらを見ておらずただ前に進む人ばかりだった。
その時、青龍が呪力を上げ名前に伊地知がいたことを知らせる。
良かった、と呟いて青龍の場所に向かった。
『何してるの?』
伊地知を見つけた名前はガクッと肩を落とした。
伊地知は虫取り網を持って先ほどの蠅頭のもう1匹を追いかけていた。
呪いが見えない人はヤバイ人を見る目で伊地知から離れていた。
伊「名前さん!アイツを捕まえてくださいっ、お願いしますっ」
『はぁ・・・青龍、お願い』
青龍はヒュンッと飛んで蠅頭の方に向かうと、祓ってしまわない程度に蠅頭の羽を噛み、伊地知のもとへ連れていった。
伊「ありがとうございます!あれ、虎杖くんは?」
『先に吉野くんと話してる。多分襲われる心配はないだろうから。これから青龍も飛ばすし』
とりあえず車に戻り虎杖と合流しようとする2人。
車の中に入ると、虎杖から電話が掛かってきた。
伊「えぇ!?吉野順平の自宅に!?それはちょっと」
悠《大丈夫大丈夫。名前先輩の青龍も来たし。
じゃあ俺これから映画だから》
『やっちゃったね、伊地知さん』
伊「(名前さんの言うとおり、これは監督する立場として大失態。
チャランポランな五条さんならまだしも、大人オブ大人の七海さんに叱られたら私は多分泣く!!)
急げ私!!この歳で人前で泣きたくないでしょ!!」
『・・・七海さんに怒られるって思ってる?私が電話しようか?』
と言っているうちにジャストタイミングで鳴るスマホ。電話の相手は勿論七海。
伊「(ああああ!!定時より早い連絡!!ハイ叱られる!!)
お願いします名前さん!!」
情けないと思いつつも叱られたくない気持ちが勝り、名前に会話を任せた。
『もしもし、七海さん大丈夫?』
七《ああ、名前さんでしたか。伊地知さんは運転中ですかね。位置情報を送るのでピックアップをお願いします》
『だって。伊地知さん』
七海は、一度高専に戻って治療を受けたいと話す。
伊「治療って・・・!」
動揺する伊地知。七海は死ぬような怪我ではないから大丈夫だと話す。
伊「良かった・・・すぐに虎杖くんと合流、そちらに向かいます」
『あ』
安心したからか、虎杖とはぐれていることをバラしてしまった伊地知。
七「・・・一緒にいないんですか?」
伊「(私の馬鹿!!)」
『私が先に行かせたの。青龍がついてるから大丈夫。
ほら、男の子2人のほうが話しやすいでしょ?わかんないけど』
七「・・・まぁ、いいでしょう。では」
電話を終えると、伊地知は名前に泣きながらお礼を言う。
虎杖と合流すると、映画の途中だった。
虎杖は帰ることを渋ったが、七海が怪我をしたことを話すと吉野に挨拶をし車に戻った。