第18話
夢小説設定
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七「ここ最近の失踪者、変死者、“窓”による残穢の報告をまとめました」
七海、虎杖、名前、そして補助監督の伊地知は作戦会議をしていた。
ある程度犯人のアジトがつかめたから七海は調査を続けることにし、虎杖、名前は伊地知と一緒に映画館にいた少年、吉野順平の調査をすることになった。
虎杖と伊地知は先に部屋を出て行く。
『七海さん』
名前は1人壁に背を預けて立っていた七海に声をかけた。
『犯人の場所、もうわかってるでしょ。』
七「勿論。単身で乗り込むリスクと、虎杖くんを連れていくリスク。
前者を選んだまでです。アナタは今回は虎杖くんに付けるべきだと判断しました」
『わかった・・・でも無理しないで』
七「定時で帰りたいのでそこは保証できませんね」
そこまで話すと、虎杖がバーン!と扉を勢い良く開けて戻ってきた。
悠「七海先生ー!!
気を付けてね。言い忘れてた」
それを微笑んで見る伊地知と名前。七海も満更でもなさそうだ。
七「虎杖くん、私は教職ではないので、先生はやめてください」
悠「じゃあ・・・ナナミン・・・」
『ぶっ』
七「ひっぱたきますよ?」
『あはははっ!ナナミン!』
七「名前さんもですからね」
『え』
ーーー
伊地知の運転で、吉野順平のところへ向かった。
とある住宅地で吉野を見つけた。
悠「で、どうすんの?」
伊「これを使います」
そう言って伊地知が出したのは、“蠅頭”という小さい低級の呪い。
この呪いを吉野に向けて飛ばすとのことだった。
近づいてきた呪いへの反応の仕方で吉野の扱いが変わる。
3人は車を降りて吉野に近づいた。
伊「行きますよ虎杖くん!」
伊地知が蠅頭を放った瞬間、虎杖が何かに気づきタンマをかける。
しかし2匹はビュンと飛んで行ってしまったため、虎杖は慌てて1匹の蠅頭を捕まえた。
吉野の目は、虎杖を見た後に虎杖の掴んでいる蠅頭に向かっており、呪いが見えることが判明した。
『ちょ、悠仁くん!?』
名前は勢い余って吉野の前を通りすぎる虎杖に呆れながら前に出ていった。
虎杖は吉野が誰かと一緒にいたため、タンマをかけたようだった。
吉野と一緒にいたのは担任教師の外村だった。
外「なんだ?体操選手か?」
『えっと、私たち吉野くんに用事がありまして』
悠「そうそう、聞きたいことあっから面かして」
いかにも若者という誘い方に名前は驚きつつも吉野の動向を伺った。
吉野は虎杖と名前の制服の渦巻きのボタンを見ていた。
『?』
その時、外村が汗をだらだらかきながら虎杖を押す。
外「待て、今俺が話してるだろ!!」
悠「あーいや、かなり大事な用でして」
『(なんかイヤな先生)』
外「大事な用!?子どもが何言ってんだ!!」
本日何回も聞いた“子ども”という言葉。しかも七海に言われるよりももっと嫌みを込めた言い方に、虎杖はイラついていた。
外「大体どこの制ふ」
外村が話し終わる前に、虎杖が外村のズボンを下ろした。
吉野は固まり、名前は咄嗟に目を背けた。
外「何すんだこのガキ!!やめっ、やめなさーい!!」
ドタバタと揉み合う虎杖と外村。
落ち着いた頃には、虎杖が外村のズボンを持って走り去っていた。
外村は虎杖を追いかけていく。
『えー、面倒事はやめてよね』
吉「なんなんだ・・・」
そしてすぐ戻ってきた虎杖。相変わらず脚が速い。
吉「わざわざあんなことしなくても、僕だけ引っ張っていけば良かったんじゃ」
悠「んーまぁ。でもオマエ、アイツ嫌いだろ」
『そっか。嫌いな人に家の前にいられてもね。
グッジョブ悠仁くん。
ていうか、伊地知さんどこいった?』
虎杖と名前が周りをキョロキョロ見ると伊地知の姿はなかった。
『私が探してくるよ。悠仁くんは吉野くんと人気の無いとこで話してて。どこにいったかだけ連絡ちょうだい』
悠「おっけーっす」