第17話
夢小説設定
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五条たちが帰った後
とあるマンションの一室に入る袈裟の男。
扉を開けると玄関・・・ではなく、穏やかな海の浜辺が広がっていた。
これも生得領域の中のようだ。
「漏瑚はどうした、夏油」
夏油と呼ばれた袈裟の男は答える。
袈裟の男は、昨年百鬼夜行を起こして五条に命を絶たれた夏油傑だった。
傑「瀕死。花御が助けに入ったから多分大丈夫じゃないかな。
噂をすれば」
ガチャ、と入ってきたのは、漏瑚の頭を持った目から枝が生えている呪霊だった。
傑「これで分かったと思うけど、五条悟は然るべき時然るべき場所、こちらのアドバンテージを確立した上で封印に臨む。
決行は10月31日渋谷
いいね、真人」
真人と呼ばれたツギハギの男は、異論はないと答えた。
ーーー
五条襲撃の翌日
今日も1・2年合同の鍛練をしていた。
野「あれ、名前さん術式使わないんですか?」
釘崎は、先ほどからただ呪力を飛ばすもしくは呪力を込めた近接戦闘のみで鍛練している名前を不思議に思っていた。
真希「ああ、名前は去年のこともあってハンデとして術式使えないんだ」
釘崎は不思議そうにしている。
『去年ね、団体戦は呪霊狩りのゲームだったんだけどさ、憂太くんが京都校の強い先輩を引き付けてくれて、その間に私が索敵が得意な青龍出して呪霊祓って終わり』
真希「憂太が、というか・・・な」
パンダ「な。
10分足らずで終わったって聞いたな。個人戦も年上相手に秒殺だったって」
乙骨は里香を完全ではないが出してしまった。
その莫大な力により圧勝していた。
『そう。終わってからあっちの楽巌寺学長にかなり睨まれたなぁ。京都校の歌姫先生と悟がフォローしてくれたけど』
その頃は乙骨も名前も上層部からかなり目をつけられていた。
その上層部である楽巌寺から嫌みなどを言われたが、五条が煽り、歌姫がそれに怒鳴るという流れで終息した。
その時に、次年度は乙骨と名前にハンデをつけると五条が申し出たのだ。
楽巌寺はまた煽られたと苛立っていたが、納得していた。
『だからさ、術式無しの状態でみんなと連携したり強い先輩と戦ったりする訓練しなきゃ』
野「名前さん・・・格好良い」
釘崎は名前のことを目を輝かせて見ていた。
しばらく鍛練をすると、真希は伏黒と釘崎に飲み物を買ってこいとパシっていた。
『えー、可哀想じゃない?』
真「いいんだよ、年功序列だ」
『憂太くんは1個上だけどよくパシッてるじゃん』
真「憂太は、憂太だ」
その時、パンダは何かに気づいたように真希に話しかける。
パ「今日だろ、京都校の学長が来んの」
交流会の打ち合わせをするために来る学長は、先日の虎杖死亡の任務を仕組んだとされる上層部の1人だと話すパンダ。
真希は、教員である学長が表立ってなにかをすることは無いだろうと話す。
『でも京都校だからなぁ。一緒に誰か来てそうじゃない?例えば、東堂先輩とか、あとは・・・』
名前も京都校のメンバーを思い浮かべ、嫌悪感を示す。
真「来てるって言うのか、真依が」
パ「アイツら嫌がらせ大好きじゃん」
棘「おかか」
2年生4人は、伏黒と釘崎がいるであろう自販機の所へ向かう。
その頃伏黒と釘崎の目の前には、京都校の東堂葵と禪院真依が立ちはだかり、戦闘が始まっていた。
伏黒は東堂に、釘崎は真依に押されている。
真依「呪術師続けるなら、喧嘩売る相手は選ぶことね」
真依は倒れている釘崎に銃口を向ける。
『それ、私もあなたに言って良い?』
真希「うちのパシりに何してんだよ、真依」
カッと真希は薙刀で真依の銃を弾き飛ばす。
『去年あなたたちがボロ負けした東京校に喧嘩売ってるじゃん。相手選びなよ?』
不適な笑みで見上げる名前。
真依「チッ・・・
あら、あなたもいたの?落ちこぼれすぎて気づかなかったわ、真希」
口喧嘩でも呪術でも名前に勝てないと分かっているようで、真希に喧嘩を売り出す真依。
真希と真依は、呪力が無いだの銃に呪力を籠めるだけだのの話をしている。
『(気まず・・・)
野薔薇ちゃん、起きれる?』
真希と真依が言い合っている隙に野薔薇に声をかける名前。
釘崎はそれで気がついたようで、真依を後ろから羽交い締めにする。
野「おろしたてのジャージにばかすか穴空けやがって。テメェのその制服置いてけよ」
真依「その足の長さじゃこれは着れないんじゃない?」
野「おとす!」
頭に血が登った釘崎が絞めていると、
東「帰るぞ、真依」
東堂葵が姿を現した。
釘崎は、伏黒がやられたのではと心配するが、パンダと狗巻が行ったから大丈夫だと伝えた。
東「お、名前じゃないか。お前も出るんだよな?
乙骨はいないのか?」
『ええ。ま、術式を使わないハンデはありますけどね。
憂太くんは海外で任務中なので来れません』
乙骨が出ないということに落胆している東堂。
東「はっ、ハンデなんてつけなくて良かったって後悔すればいいさ」
『はいはい』
東「名前、お前はタッパも無いし尻もでかくないが、俺は呪術師としても人間としても惹かれている。
それだけは覚えておいてくれ」
『イヤです。術師としてはある程度尊敬してますけど』
東「ふっ、それだけで十分だ」
その後東堂は、好きなアイドルの握手会に行くため、東京校を後にした。