第16話
夢小説設定
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映画一本見終わりそうな時、
コツコツコツ・・・
『(悟だ・・・)』
きっとわざと静かに近づいてきているのだろう。
五条が来ていることに気づいてはいたが虎杖には言わないでおいた。
五条は、集中して映画のクライマックスに見入っているにも関わらず、呪骸に殴られていない虎杖を見て感心する。
悟「悠仁」
いきなり声をかけられビクッとするが、呪骸は寝たままだった。呪力のコントロールがうまくなってきている証拠であった。
悟「出掛けるよ、悠仁、名前」
『?』
五条は、領域展開について教えると話し、虎杖と名前を抱えると術式で瞬間移動した。
悟「ごめんごめん、待った?」
気がつくとそこは池の上。
目の前には頭が噴火口の呪霊がいた。しかし既にボロボロだった。
『特級?』
悟「多分ね」
悠「どこ!?ねぇここどこ!?」
呪霊は五条と一緒にいる2人を見て、以前袈裟の男とした会話を思い出していた。
呪霊「ソイツらは・・・
(宿儺の器と、苗字名前・・・)」
悟「見学の虎杖悠仁くんと苗字名前ちゃんです」
『え、私も見学?』
悠「富士山!!頭富士山!!」
見学だけだとわかり頬を膨らませる名前と呪霊の見た目に驚愕している虎杖。
呪霊「(今後のため虎杖と苗字は殺せん)
なんだそのガキどもは、盾か?」
五条は、盾ではなく見学だともう一度伝える。
呪霊「自ら足手まといを連れてくるとは、愚かだな」
悟「大丈夫でしょ、だって君弱いもん」
アハハ、と笑いながら話す五条に、呪霊はブチ切れる。
頭の噴火口、耳から熱気が勢い良く漏れ出す。
名前は呆れていた。
『あーあ』
呪霊「舐めるなよ小童が!!!
そのニヤケ面ごと飲み込んでくれるわ!!!」
悠「(コイツが、弱い・・・?
今までのどんな呪いよりも遥かにバケモノ!!
何で名前さんも平気なの)」
呪霊の圧に虎杖は怯え始めるが、五条が頭をポンと叩き自分から離れないように伝える。
『言うとおりにしとけば大丈夫。』
呪霊「領域展開!!
“蓋棺鉄囲山”」
ドドドド・・・
周りは火山の中のように赤く、熱くなっていく。
五条は物ともしていない様子で領域展開の説明をしていく。
ステータス上昇や、術式の必中の効果を実践を通して教えていた。
『絶対に当たるけど、呪術で受けるか難しいけど領域外に逃げるとかで対処できる』
悟「でも、領域に対する最も有効な手段、こっちも領域を展開する。
同時に領域が展開されたとき、より洗練された術がその場を制するんだ」
呪霊「灰すら残さんぞ!!五条悟!!!」
悟「領域展開
“無量空処”」
呪霊は固まる。無量空処の能力で頭の中に情報が無限に与えられ続けているのだろう。
悟「君には聞きたいことがあるから、これくらいで勘弁してあげる」
ボパ!
五条は呪霊の頭を引き抜き、領域を解除したあと地面に向かって放り投げた。
悟「さて、誰に言われてここに来た」
呪霊の頭に足を乗せ、尋問する五条。
『ね、ヤバイでしょ悟』
悠「うん
(・・・これが呪術師最強・・・!生き物としての格が違う)」
呪霊の頭を足でグリグリゴリゴリしながら尋問をしていると、五条の上から太い木の枝が落ちてくる。
その枝が地面に刺さると、そこから草花が生い茂ってきた。
フワッ
当たり一面花畑になると
ほっこりする五条、虎杖、名前。
五条は術式だと気づき、頬を叩いて正気に戻る。
『朱、わぁっ!』
悠「げ!」
虎杖は足を枝にからめとられ、名前は朱雀で花畑を焼き尽くそうとする前に全身を枝でぐるぐる巻にされた。
『朱雀っ』
一瞬遅れたがすぐに朱雀を出し、自分と虎杖の枝を焼き切る。
五条の方を見ると、遠くを見つめていた。
自分たちがほっこりしている間に仲間が来て逃げられたようだ。
悟「(気配を消すのが上手いな。火山頭よりよっぽど不気味だ。
しかも炎を使える名前を先に狙った?驚くべき知性、もしくは名前を知っているヤツと組んでいるか)」
悟「悠仁・・・っていうかみんなにはアレに勝てる位強くなってほしいんだよね」
悠「アレにかぁ!!
名前先輩はアレに勝てます?」
悟「1対1なら余裕だと思うよ?」
これから1ヶ月、虎杖は五条とともに訓練することになった。
悠「そういや、名前先輩も領域展開できんの?」
『ん?できない』
虎杖は即答する名前に驚いていた。
そんなに強いのになぜ、と聞く。
『私の術式って、4つ別々のものなんだよ。
だからなのかできないんだよねー』
格好良いからやってみたいと言う名前に、虎杖は、領域展開ができないことよりも術式が4つあることに驚いていた。
『ま、色々な呪術師がいるって思ってよ』
悟「とりあえず悠仁には基礎とその応用をしっかり身につけて、交流会でお披露目といこうか」
『そうなんだ、楽しみ!』
悠「交流会って何?」
『・・・悟、言ってなかったの?』