第15話
夢小説設定
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『朱雀!!』
宿儺が呪霊を倒している間に、白虎と朱雀を入れ換えておいた。
ドウッ!
朱雀の熱波を一面に放つ。
虎杖が入れ替われないのであれば、もう宿儺と一緒に祓うしかない。
炎の量をどんどん増やしていく。
『悠仁くん・・・ごめん』
そう言ったとき
ガッ!!!
ドゴ!
『がはっ!!?』
炎の中から宿儺の手が伸び、首を捕まれ床に叩きつけられる。
そして両腕は頭の上に1つに纏められ、片手で床に縫い付けられた。
『ぐっ・・・』
宿「女、俺に嘘をついたな?」
きっと玄武しか使えないと言った件だろう。
言い訳はできない。
今、眼は灰色と赤。そして先程は薄水色もあった。
『だったら、なに?』
宿儺を睨み付けながら問うと、四神全て使えるのかと反対に質問される。
『・・・使える』
宿「ケヒッケヒッ!!そうかそうか!!
この時代まで待った甲斐があった!!!」
『!?』
突然笑い出す宿儺。
何を言っているのだと思っていると、
宿「お前は数百年前に、俺に呪力を分け与えて亡くなった巫女の生まれ変わりだ」
『・・・え?』
宿「その美しい風姿、多大な呪力の代償である低身長、そして四神。全てが同じなのだ」
首に当てていた手を離し、頬に指を滑らせる。
『違うっ!私は、巫女なんかじゃない!』
宿「クククッ。
まぁ、今はそういうことにしておこう。
さて、そろそろもう1つのお楽しみに行くとしようじゃないか。」
『もう1つ・・・?』
宿「あの男だ」
宿儺は一緒に来た伏黒、そして釘崎を殺す気だ。
そんなことはさせないと身体を動かそうとした時、
フワッと身体が浮く感覚。
瞬時にヤバいと判断し、自分の背中側にバリアを張る。
宿「ククッ!安心しろ、殺しはしない。」
そして名前は勢い良く投げられた。
ドガガガガガガ!!!
恵「名前さん!!」
壁を破壊し、自分の前に倒れ込んできた名前を見て驚く伏黒。
名前はぐぐっと身体を起こしながら、目の前にいる伏黒に話しかける。
『はぁっ、はっ・・・恵くん、逃げっ』
宿「まだ立ち上がるか、流石だな。」
恵「!!!」
伏黒が声のした方を見ると、宿儺が立っていた。
特級が祓われたことで生得領域が解除され、ただの少年院に戻ったが、それでも何枚もの壁を破って来たのだ。
ダメージは蓄積されている。
宿「これではどうだ?」
宿儺は伏黒に向けて呪力の塊を飛ばそうとする。
『恵くん!!』
宿「かかったな」
『!!?』
ドサ・・・
宿儺の狙いはもとから名前だった。
伏黒を攻撃すると見せかけ、そちらに意識を向けた隙に一瞬で名前の元へ行き、眼前に手の平をかざす。
崩れ落ちる名前を宿儺は支え、雨が当たらない場所に寝かせた。
宿「やはり甘いな、巫女よ・・・」
そう言うと宿儺は伏黒に向き直った。
宿「待たせたな。楽しもう」