第14話
夢小説設定
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『ごめんね、止められなかった』
恵「名前さんは悪くないですよ。
っ!先生後ろ!!」
話していると、皮膚に何か模様が入った男子が勢い良く跳び、五条に向け爪を立てようとした。
それを一瞬で避ける五条。
悟「生徒と彼女の前なんでね、カッコつけさせてもらうよ」
宿儺「!!」
バキッ
五条の拳が宿儺の頭に入る。
宿儺「まったく、いつの時代でもやっかいなものだな、呪術師は」
腕に力を溜めながら言う宿儺は、次の瞬間には屋上の床を五条らごと抉り取った。
と思っていたが
悟「7、8、9・・・」
瓦礫は五条の術式により空中で止まっていた。
悟「そろそろかな」
そう言うと男子の気配と雰囲気が変わった。
宿儺が意識の奥に引っ込められたようだった。
悟「驚いた、本当に制御できてるよ」
でも、と言って男子のおでこにトンと触れると、男子は気絶し崩れ落ちた。
伏黒が虎杖悠仁と呼んでいた男子は、宿儺の器の可能性がある。
呪術規定では呪いとして処刑することになるが、伏黒は死なせたくないと言う。
悟「私情?」
恵「私情です。なんとかしてください」
悟「クックックッ、かわいい生徒の頼みだ、任せなさい」
五条は虎杖、宿儺の拘束、名前は伏黒とともに病院に向かった。
ーーー
翌日
五条、虎杖、伏黒、名前は合流する。
今朝方、五条から名前に電話が入り、虎杖の死刑が保留になったことを聞いていた。
伏黒と名前が到着する頃には、虎杖と五条の話も終わりに近づき、今日中に荷物をまとめておいでと話していた所だった。
『あ、決まった?』
悠「?どっかいくの?」
恵「東京。オマエはこれから俺と名前さんと同じ、呪術師の学校に転入するんだ」
東京都立呪術高等専門学校
悟「ちなみに1年生は君で3人目」
悠「少なっ!!
俺と伏黒とそこの名前さん?」
恵「いや、名前さんは2年」
やっほ、と手を振ると驚いた顔をしていた。
悠「!!!?ちっ・・・・」
『ん?』
悠「スミマセン」
虎杖が「ちっせぇ」と言おうとした時に、名前は睨みをきかせる。
名前の圧に負け、虎杖は冷や汗をだらだらかきながら謝った。
4人で新幹線に乗り、東京、呪術高専に向かった。
ーーー
悠「スゲー山ん中だな。ここ本当に東京?」
悟「東京も郊外はこんなもんよ?」
『仙台の方が都会かもね』
伏黒は一足先に敷地内に入り、医務室に向かっていった。五条、虎杖、名前はゆっくり学長のいる場所へ歩いていく。
悟「とりあえず悠仁はこれから学長と面談ね」
下手打つと入学拒否されるから気張ってね、と言う五条に不安を覚える虎杖。
悠「そしたら俺、即死刑!?名前先輩、面談どんなこと聞かれました!?」
『あー、ごめん。私面談してないんだ』
小さいときから学長の知り合いで高専に入り浸っていたから、そのまま入学したと説明する。
本当は違うが。
昔に設けた“縛り”で入学せざるを得なかったことは伏せておいた。
悠「マジか・・・」
「何だ、貴様が頭ではないのか、力以外の序列はつまらんな」
どこからか宿儺の声がする。
キョロキョロすると、声は虎杖の頬から聞こえてきていた。
『うわ、口がある』
虎杖の頬にもう1つ口が出て来て、そこから宿儺が話していたのだ。
バチッ、と虎杖が宿儺の口を叩く。
悠「悪ぃ、先生。たまに出てくんだ」
悟「愉快な身体になったねぇ」
『ははっ』
宿「貴様には借りがあるからな。小僧の身体モノにしたら、真っ先に殺してやる」
次はグパッと手の甲に口が出てくる。
名前が『お喋り好きの呪いだね』とボソッと呟くと、口は固まる。
口しかないのに何か言いたそうにしている雰囲気を醸し出していて、躊躇いながら聞く。
『な、なに?』
宿「女、先程の術式・・・玄武、と言ったな」
『・・・それが?』
宿「四神か・・・。玄武の他は使えんのか?」
宿儺は名前の術式を知っている様子で問いかけてきた。
五条をチラッと見ると首を小さく横に振る。黙っておけということだろう。
『使えない』
宿「そうか、他人の空似か」
『?』
五条は宿儺の様子を探るように見、話題を変えるように「宿儺に狙われるなんて光栄だ」と嬉しそうに話す。
手の甲の宿儺をペシ、と叩いた虎杖は宿儺が有名なのか聞く。
両面宿儺は腕が4本、顔が2つの鬼神。
仮想のものだと思われていたが、実際に千年以上前に実在した呪術師だったようだ。
その時代の呪術師が総力を上げて戦ったが敗れ、宿儺の死後呪物として時代を渡る死蝋さえ消し去ることが出来ない、呪いの王だと話す。
『へー』
悠「先生とどっちが強い?」
悟「うーん、そうだね。力を全て取り戻した宿儺ならちょっとしんどいかな」
悠「負けちゃう?」
悟「勝つさ」
『ふふっ、そうだね。悟最強だもん。
じゃ、私はここまでね。これから別の任務入ってるから』
悟「あれ、1人だよね?」
夏油の一件があってから、単独での任務にならないよう五条は上に口利きしてあった。
しかし、他の呪術師や学生が出払っているため簡単な任務がいくつか残っており、どうしてもとそれを1人で任されたのだ。
どれも低級呪霊だから1人で大丈夫だと言って五条たちと分かれた。