第14話
夢小説設定
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2018年 6月
?《百葉箱!?そんなところに特級呪物保管するとかバカすぎるでしょ》
悟「アハハ。
でもおかげで回収も楽でしょ」
?《・・・・ないですよ、百葉箱空っぽです》
悟「マジで?ウケるね(笑)」
『真面目に聞いてあげてよ』
悟「やだなぁ、僕はいつでも真面目だよ」
?《ぶん殴りますよ》
悟「それ回収するまで帰ってきちゃダメだから」
『わぁ、酷い。恵くん、何かあったら連絡して』
恵《わかりました、名前さん》
電話をしていたのは、五条と高専1年の伏黒恵。
2年生になった名前は、不真面目なことばかり言う五条に突っ込みをいれていた。
『ちゃんと仕事して。じゃないと私、日下部先生とみんなの所に行っちゃうよ?』
悟「えー、やだー」
『・・・』
駄々をこねる五条にため息をつくしかなかった。
真希や狗巻ら2年生は今、担任の日下部とともに遠征に行っている。しかし、名前は五条のサポート(と言う名のストッパー係)として、五条と一緒に行動していた。
高専で待機していると、夜蛾が声をかけてきた。
夜「悟、名前、上からの指示だ、恵の所に向かってくれ。
行方不明になった特級呪物の回収だ」
先ほど伏黒と電話をした件だった。
特級呪物となれば、そこにあるだけで周りの呪霊を引き寄せたり呪霊が強化されたりすることがある。
悟「えー、恵だけで大丈夫じゃないですか?」
夜「・・・・」
圧をかけるように五条を睨む夜蛾。
五条は気だるそうに返事をした。
悟「わかりましたよ。名前とのデートだと思って行ってきますよ」
『はぁ・・・行ってきます』
五条と名前は、簡単に荷物を整理して伏黒のいる仙台に向かった。
ーーー
『杉沢第三高校、あれだね』
新幹線で仙台へ向かう。
五条のわがままでお土産を買ってから目的地に向かうと、もう夜遅くになっていた。
悟「よし、行こう」
一瞬でその場からいなくなる2人。
悟「今どういう状況?」
『大丈夫、恵くん?』
降り立ったのは、屋上にいた伏黒恵の隣だった。
激しい戦闘の後なのか校舎は所々壊れていて、伏黒は頭から血を流していた。
恵「なっ!?
五条先生と名前さん!どうしてここに!」
『特級呪物が行方不明になったって、結構ヤバいことでしょ?だから上に頼まれてフォローしに来たわけ』
悟「そゆこと。
いやーボロボロだね、2年のみんなに見せよーっと」
五条は、傷だらけの伏黒を携帯で写真を撮りながら煽っている。
そこへ
スッ
「あのー、ごめん、俺それ食べちゃった」
『食べた?』
ピンク頭の半裸の男子が気まずそうに手を上げて声をかけてきた。
食べた、とは。
夏油と同じく呪霊操術でも使えるのだろうか。
いや、言い方的に絶対それはない。
五条も伏黒をからかった時の笑顔のまま固まっている。
悟「マジ?」
ピンク頭・恵「マジ」
五条は、じーっとピンク頭の男子を見つめる。
六眼で特級呪物の気配が混ざっていることに気づいた。
悟「宿儺と代われるかい?」
男子が食べたのは両面宿儺という呪いだと話す。
悟「じゃあ10秒だ、10秒経ったら戻っておいで」
準備運動をしながら言う五条。大丈夫なのかと心配する男子。
悟「大丈夫、僕最強だから。
名前、玄武お願い。ちゃんと自分も入れといてね。
あと恵、これ持ってて」
名前はバリアを自分と伏黒に張る。
伏黒の様子を見ると、受け取った紙袋にお菓子が入っていたことに戦慄していたようだった。