第13話
夢小説設定
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その時
ドガァアアアッ
『!?』
団地の壁が大きく破壊される。
壁があった方を見ると、憂太が端に追いやられている。
相手は二足歩行のカメレオンのような呪霊だった。
『呪胎があったの?』
悟「そうだね。しかも特級レベルかな」
『知ってたでしょ悟・・・』
五条を見つめる名前。五条は名前が何を言いたいのか理解して頷いた。
悟「行っといで」
『白虎』
ダンッ
白虎を出して壁が破壊された6階へ跳び、呪霊に蹴りを食らわせ吹き飛ばす。
憂「名前ちゃん!」
『助太刀に来たよ』
憂「ありがとう、あいつ10秒くらい透明で無敵になる時間があってさ。その時間が厄介なんだよね」
攻撃も入らない、術式が何も効かない、そんな時間があるという。
手数や呪力をぶつける時間を変えてみたが効いていないと。
透明になっている間は気配もほぼなくなり、気づいた頃には敵の攻撃の間合いに入っていたり、遠くに離れていたりしていたようだ。
『青龍とかダメかな』
憂「やってみる価値はあるかな」
青龍を出し、呪霊の気配を追うよう指示を出した。
そこへ呪霊が戻ってくる。
『私白虎で行くから思い切り刀振って良いよ。避けられる』
憂「わかった」
ズアッ!
乙骨は早速呪力を込めた刀を振り上げる。
ただ、これは呪霊を切るための攻撃ではなかった。
呪力と風圧で瓦礫が舞う。
そこへ
ヒュオッ
ドゴッ!!
『っ・・・そういうことね』
瓦礫に紛れて名前が呪霊に踵落としを食らわせようとするが、空を切り地面に脚がぶつかる。
呪霊は透明になったようだった。
気配を感じず、敵の居場所もわからなくなった。
『青龍っ』
青龍に呪霊の場所を聞く。
青龍はなんとなく気配を感じてはいるようだが、場所が確定できず困ったように動いている。
「『!』」
気づいたときには呪霊は乙骨と名前の間におり、尻尾を振り上げていた。
スパッ!
尻尾が向かってくると、咄嗟に乙骨が刀を振る。
尻尾は切られるが、呪霊の尻尾はすぐに再生した。
『・・・カメレオンは尻尾そうならないんだけど』
憂「・・・そうなの?カメレオンってトカゲの仲間なんじゃ?」
『木の上で過ごすからね、尻尾でバランス取れないと落ちちゃうじゃん。
だから尻尾を囮代わりに切ることはなかったはず』
憂「博識だね」
ほのぼのと話をしながら敵の攻撃を避けていく。
透明になられては面倒なので、攻撃を避けながら作戦会議をする。
こちらからの攻撃を避けるときのみ透明になるようだった。
『青龍に集中していい?もう少し呪力上げれば居場所がわかるかも』
しかし、そのためには青龍のみを出し、青龍に手をかざして呪力を流し続けなければならない。
名前は無防備になってしまうため、乙骨との連携が必要だ。
憂「いいよ、僕が刺す」
『じゃあやるよ』
名前は両目を青くする。
それを見た乙骨は呪霊に向かって攻撃した。
狙いどおり透明になる呪霊。
『青龍、頼んだよ』
名前は青龍の動きに集中し、手の平をかざして呪力を流していく。
先ほどよりも青龍の動きがはっきりしている。しっかり場所がわかっているようだ。
『憂太くん!・・・・3、2、1』
憂「今!!」
乙骨は呪霊の透明化が終わりそうなタイミングで青龍のもとへ走り、刀を薙いだ。
ザフッ
丁度透明化が終わった呪霊は真っ二つになり、塵となった。