第13話
夢小説設定
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向かった先は、他県にある廃団地。
取り壊そうとした業者の人たちが次々に不幸な目に遭っているということだった。
五条が“帳”を下ろすと、呪霊の気配が強くなった。
『強そうなのが数体と、細かいのもたくさんいるね』
悟「そうだね、でも今回名前は戦闘なしだからね」
戦闘は乙骨に任せ、名前は呪力の補給のみ行うとのことだった。
乙骨は反転術式を自分にも使用することができるため1人でも大丈夫だろうと。
『わかった』
憂「行ってきます」
乙骨は近場の呪霊から祓っていくことにした。
呪力を多量に纏い、簡単に祓える呪霊でも呪力を抑えずに。
少しして、団地の奥に行っていた乙骨が戻ってくる。
悟「今呪力どのくらい?」
憂「かなり無駄遣いしたので後半分ってとこですかね」
悟「じゃあ名前、お願い」
『うん』
名前は乙骨の手を取り、呪力を分け与え始める。
その時
ズズズズ・・・
『!』
憂「ちょ、“リカちゃん”!?」
成仏したはずの里香が完全ではないが顕現し、乙骨を守るように名前を後ろから掴む。
少し力を入れたら身体が千切られそうだ。
リ「何するのぉ?」
悟「・・・大丈夫かい?」
『うん、多分』
五条が声をかけるが、名前は大丈夫だと伝えた。
今はただ乙骨を守る術式の1つになっているのだろう、強い敵意や憎しみは感じない。
『ごめんねリカちゃん、憂太くんに危害を加えたいわけじゃないの』
リカの手をそっと触りながら話す。
リカにも軽く呪力を流していく。
『こうやって呪力をあげてたんだ。強くなれるように』
リ「強くなる?」
リカは、自分にも与えられる呪力に気づき力が沸いてくるのを感じた。
『そう。手を合わせないと呪力あげられないからさ、その時だけ許してくれる?』
憂「僕からもお願いだ、リカちゃん。それに名前ちゃんは大切な友だちなんだ」
リ「わかった。名前は憂太の友だち」
リカはニカッと笑って名前から離れる。
乙骨に呪力を与えた後、リカのもとへ向かい頭だと思われる場所を撫でた。
『ありがとう、待っててくれて。憂太くんまた強くなったよ』
リ「♪・・・憂太、名前好き?」
憂「え!?あ、うーん・・・好きだよ、大好きな友だちだ」
いきなりの質問に驚き、乙骨は何と答えれば良いのだと五条を見る。
五条は笑っていたため普通に思ったことを答えて良いのだろうと理解し、答えた。
リ「リカも名前好き」
『ふふっ、ありがとう』
猫のようにグリグリと頭を名前に擦り付けているリカ。
悟「(憂太以外にもリカを手懐けられる人がいるとはね。やっぱり名前はある程度知能がある呪霊には好かれることがあるのか)」
憂「ありがとう、名前ちゃん。
あと強そうな呪霊が何体かいるからもう一回くらいお願いするかも」
『うん、待ってる』
手を開閉し、呪力が完全に戻ったことを確認すると再度団地内に入っていった。
悟「名前の呪力は大丈夫?」
『ん?まだ余裕かな』
悟「流石だね。やっぱり僕の見立て通りだ。」
これで乙骨は何度も高火力の技を出せる。
五条は2人合わせたら僕よりも強くなっちゃうかも、なんて話している。
『・・・悟の役にも立ちたかったけどね。
最強だからなぁ、私要らないもんね・・・』
最強が故に周りの人は皆足手まといになる。
呪力も六眼があるから消費はほぼ0。呪力を分ける必要もないし、無下限呪術があれば玄武もいらない。
五条はシュンとする名前の肩を抱きながら話す。
悟「・・・・なんでそんな可愛いこと言うの。
僕は名前がいてくれるだけで力が湧いてくるよ。それに名前のサポートは誰よりも的確だ」
『それなら良かった』