第13話
夢小説設定
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2018年2月
百鬼夜行の件も落ち着いてきた頃、折本里香を解呪した乙骨憂太は4級呪術師になったが必死に乙骨本来の術式の鍛練を積み、以前と同じような強さを取り戻していた。
今も名前とともに手合わせをしている。
名前は白虎を出して脚に呪力を溜め、様々な方向から乙骨目掛けて蹴りを出す。
それを乙骨は呪力を込めた竹刀で防ぎ、思い切り振り抜いて名前を弾き飛ばした。
弾き飛ばされても無理に体勢を立て直し攻撃に移るのではなくただ着地する。
憂「!?」
そして乙骨を見据える名前の目は青かった。
憂「わあっ!」
油断して気づくのが一歩遅かった乙骨。ズボンの裾を具現化して静かに近づいていた小さな青龍が噛み、乙骨を放り投げた。
しかし乙骨はリカを呼び、リカの手の平に着地。
リカの力と乙骨の呪力で超速で名前に向かってくる。
それを名前は軽々避けていた。
パ「やっぱ見てて迫力あんな」
棘「しゃけ」
真希「これで手加減した鍛練だからな」
クラスメイトの3人は乙骨と名前の手合わせに感心している。
パ「どっちが勝つと思う?俺憂太」
真希「今までだいたい半々だろ?勝敗。じゃあ名前だな」
棘「明太子」
狗巻は名前を指差していた。
そんな話をしていると、丁度決着がついた。
『はい、終わり』
憂「あー、負けたぁ」
名前が乙骨の竹刀を奪ってマウントポジションを取っていた。
と、そこへ
悟「名前!?今すぐそこから下りなさい!僕以外の男に乗るなんてダメです!!」
五条がやってきて大声を上げた。
それを聞いた乙骨と名前は焦り、見学していた3人は大笑いしていた。
『は!?何言ってんの!鍛練!!』
憂「ごごごめんなさいっ!」
『わっ』
乙骨は急いで名前の下から這い出る。
急に土台を失った名前はよろけて尻餅をついた。
憂「わぁ!ごめん」
真希「・・・何なんだこのコントは」
真希は呆れながらため息をつき、何しに来たんだよと五条に問う。
今日は出張だからみんなで鍛練しておいてと言われていたのだ。急に帰って来た五条を不思議に思っていた。
悟「いやぁ、僕への依頼の下見に行ったんだけどね。
憂太と名前でも行けそうだったからさ。
実習だと思って僕の代わりに呪霊祓ってきてよ」
五条に直々に下りる依頼なんて特級呪霊や呪詛師、一級呪霊の大群などしかない。
悟「憂太と名前はさ、相性が良いと思うんだよね。
あ!男女のことじゃないからね!それは僕だから!」
『わかってるから。どういうことか教えて』
情緒不安定なのかと思うほど忙しい五条に呆れつつ話を聞いていく。
五条が言うには、憂太は呪力量が多く、常に呪力を多量に纏わせて戦うタイプのため1つの技が強力だが呪力の消費が多い。
そのため名前が呪力を分け与えれば、何度も大技を使える。さらには時間制限はあるがリカも使えば更に呪力が底をつくことはなくなるのではないかと。
悟「だからそれを試してみたくて。全力を出せる相手の方がやりやすいでしょ?」
『まぁ、そうかもね』
悟「じゃ、そうと決まれば早速出発しよう。僕も行くから」