第11話
夢小説設定
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悟「おかえりー、大変だったんだって?」
高専の敷地に入ると五条が迎えに来てくれた。
車で帰る前に伊地知や乙骨が電話である程度状況を説明していた。
突然準一級レベルの呪霊が出たこと、名前の様子が急に変わったこと。
悟「名前大丈夫?
・・・・は?」
五条は最初はヘラヘラと名前に声をかけようとするが、あることに気づき驚愕する。
五条は名前の首元をぐっと広げる。
『あっ!?』
憂「せ、先生!?何を!?」
棘「おかか!!」
悟「名前・・・誰に会った?」
五条の問いかけにビクッと肩を揺らす。
五条が指を差す首元に手をやると、小さく膨らんだ皮膚の感覚があり、触るとヒリヒリした。
『・・・』
悟「傑だよな」
『・・・・・・・』
名前の目が泳いでいることで確信した。
名前の首元には小さいキズが出来ていた。呪霊操術で呪霊を使ってキズをつけたのか、夏油の残穢を感じる。
きっと六眼を持つ五条なら感付くとわかった上での行動だろう。
わざとキスマークのようにつけて挑発したのだ。
悟「硝子のとこ行くよ」
『わっ・・・』
少し乱暴に手を握り、医務室へ連れていく。
気まずいと思い、断ろうと腕を引く。
『このくらい大丈夫だって』
悟「うるさい黙って」
『っ・・・』
有無を言わせない五条に黙り込む名前。
呪詛師である夏油に会ったのに誤魔化したことに怒っているのか、ちゃんとサポートの役割をせずに個別行動を取ったから怒っているのか。
『・・・ごめっ、ごめんなさい・・・』
訳もわからず、泣きそうになりながら謝るしかできなかった。
ガラッ
悟「硝子、名前のこのキズ今すぐ治して」
硝「はぁ?何急に」
五条に引っ張られるように医務室に入ってくる名前を見て不思議に思う家入。
名前のキズを見ると眉間に皺を寄せる。
硝「五条、あんた自分がしたことに責任持ちなさいよ。何そんな焦って治させようと・・・」
悟「僕じゃない・・・傑だよ」
硝「は?」
五条はこれから行くところがあるからと言って足早に医務室を去っていった。
『・・・』
家入は置いていかれ俯く名前を見る。
夏油に会ったの?と聞くと小さく頷いた。
硝「良い趣味してんじゃんあいつ」
家入は名前の首のキズを治していく。
しかし、あることに気づいた。
硝「この痣、消えないな」
キズは反転術式で治せたが、首にできた痣のようなものは残ってしまった。
硝「何だ?文字?」
痣は何か文字のような形になっていた。
名前も鏡で見せてもらうが何かわからなかった。
とりあえず絆創膏を貼って痣が見えないようにして処置を終了した。
硝「あとは五条が何て言うかだね」
なぜ五条が?と思ったが、やはり教員として失敗した私に指導する必要はあるだろう。
『私怒られる?』
硝「・・・怒られはしないさ。怒ったら私がボコす」
硝子は名前の頭を優しく撫で、安心させるように話す。
名前はもう少しここにいたいと言ってベッドを貸してもらった。
先ほどから身体に不快感があったのだ。
自分の中に何かが入り込んでいるような感覚。
硝「しんどかったら寝な?1年には私から言っておくよ」
『ありがとう、硝子さん』
目を閉じると、すぐに夢の世界に入っていった。
久しぶりに夏油に会ったからだろうか、昔の楽しかった時の夢を見た。
五条、夏油、家入と一緒に高専でバカをやって大笑いしている夢。
どこで間違えてしまったのだろうか。
運命が変わってしまったのだろうか。