第10話
夢小説設定
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数日後、五条は暗い空間で上層部に囲まれていた。
「特級過呪怨霊、折本里香。422秒の完全顕現。
このような事態を防ぐために乙骨を君に預けたのだ、申し開きの余地はないぞ、五条悟」
悟「まぁ元々、言い訳なんてするつもりないですし」
面倒くさそうに頭を掻きながら答える五条。
「何をふざけている!折本里香があのまま暴走していれば町1つ消えていたかもしれんのだぞ!!」
悟「そうなりゃ命懸けで止めましたよ。名前もサポートでいましたし」
五条は、折本里香を“出自不明”だと言い、理解できないものをコントロールはできないため、暫く放っておいてと話す。
「乙骨の秘匿死刑は保留だということを忘れるな」
悟「そうなれば、私が乙骨側につくことも忘れずに。
あと、ついでに名前のことも。
最近縛りが無くなったからと色々目論んでいるようですが、あまり馬鹿にしすぎない方が身のためだと思いますよ」
そう言うと五条はその空間から出ていった。
ーーー
乙骨が入学して3ヶ月
今日も乙骨は真希と武具を使用して立ち合いをしていた。
いつも真希が圧勝しているが、乙骨は負けじと何度も立ち上がっていた。
『憂太くん、強くなってきたね』
棘「しゃけ」
悟「性格も前向きになったよねぇ」
乙骨と真希が稽古をしている間、他のメンバーは休憩していた。
その時、名前の隣に座っていたパンダが急に立ちあがった。
『きゃ!?何!?』
パ「憂太ぁ!ちょっと来い!!カマン!」
そして憂太を呼ぶ。
真剣な顔で超大事な話だと言っていた。
そして話したこととは
パ「オマエ巨乳派?微乳派?」
『はぁ!?』
憂「今!??」
悟「ちょっと、名前に変な話聞かせないでくれる?」
『っ・・・(急に耳触んないで!!)』
五条はパンダを睨み付ける名前の耳を塞ぐ。
思春期の男たちの猥談ほど聞かせたくないものはない。
しかし名前はそれどころではなかった。
触れられた耳が沸騰しそうになっている。今まではこんなことは無かった。
頭を撫でられるだけなら耐えられたが、素肌はダメだ。
名前が1人フリーズしている間に人並みに大きいのが好きと言う乙骨。
それを聞いてパンダは真希に脈ありポーズをして怒られていた。
五条は、猥談が終わったのを確認すると名前の耳から手を離し、話を始める。
悟「はーい、集合。」
狗巻に任務が言い渡された。
狗巻一人だけなのかと不思議に思っている乙骨に、真希に足蹴にされているパンダが答えた。
パ「棘は二級術師だからな。単独での活動も許されてんの」
悟「憂太と名前も一緒に行っといで。今回僕は引率できないからさ。憂太は棘のサポート、その憂太のサポートを名前って感じ」
『複雑』
憂「サポート・・・」
自分に出来るのか、と思っていそうな乙骨
悟「というよりは見学だね。呪術は多種多様だから」
『棘くんの呪言も結構特殊だからね』
悟「そうそう。しっかり勉強しておいで」
高専の外。任務に出発する準備ができ、車の前で待機していた。
名前が引率の補助監督、伊地知と打ち合わせをし終わって狗巻たちの方へ向かうと、手を広げたまま固まっている狗巻を見つけた。
視線の先には乙骨。もしかしたら乙骨が狗巻の言っている意味や身振りの意味がわからず避けてしまったのではいかと思った。
『えいっ』
パンっとジャンプして狗巻の手にハイタッチする名前。無表情だった狗巻は少し笑みを見せる。
『棘くん、よろしくね』
棘「しゃけ!」
伊地知の運転で目的地の商店街に着く。
ここに低級の呪いの群れを確認したとのことだった。
『棘くんは群れの呪霊に強いからね』
憂「そうなんだ・・・ってあれ!?」
乙骨は、狗巻がいないことに気づいた。
周りを見回すとドラッグストアにいるのを発見した。
呪言は喉に負担が来るため、のど薬が必須だ。
伊「帳を下ろします。御武運を!」
帳が下ろされると、早速呪霊の声が聞こえてきた。
ざわざわと魚の群れのような呪霊だった。
魚は数百体ほどいた。
しかし、
棘「爆ぜろ」
狗巻が一言だけ唱えると、言った通り爆発し呪霊は1体残らず祓われた。
憂「もう終わりか」
棘「ヅナ"マ"ヨ"」
憂「(めっちゃ声枯れてる!!)」
『のど薬使いな?』
3人で入り口の方へ向かっていく。
その時
『!!?』
名前は何かに気づき、目を見開いて立ち止まる。
憂「どうしたの名前ちゃん」
『ごめん・・・ちょっと、離れる』
乙骨と狗巻は名前の様子の変化に気づいたが、声をかける前に名前は白虎を出して脚力を強くし、一瞬でその場を去った。