第10話
夢小説設定
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パ「聞いたか?今日来る転校生、同級生4人をロッカーに詰めたんだと」
『詰めた?』
真「殺したのか?」
棘「ツナマヨ」
高専1年生の4人は、五条から転校生が来る話を聞いていた。
真希は生意気ならシメると言っており、歓迎モードではないことはわかる。
教室で待っていると、五条がやってきて転校生を紹介するからテンションを上げてほしいと変なポーズで言ってくる。
しかし、同級生を詰めた尖った奴のために空気作りなどしたくないと真希が言う。
『まぁまぁ・・・』
名前が宥めようとするが、結局この空気のまま転校生を待つことになった。
悟「入っといでー!!」
転校生が入ってくる。
その瞬間
ぞぞぞぞぞ!
全員に嫌悪感のような恐怖のような悪寒が走る。
転校生の後ろにどす黒い怨霊が見えた。
憂「乙骨憂太です、よろしくお願いしま」
ドドドドン!
転校生が名前を言おうとしている時に、真希は薙刀を黒板に刺し、他3人もいつでも攻撃できるような姿勢になっていた。
真「おい、オマエ呪われてるぞ。
ここは呪いを学ぶ場だ、呪われてる奴が来る所じゃねーよ」
真希に言われてやっと五条が呪術高専の説明をしていた。乙骨は普通の高校だと思っていたようで驚いていた。
悟「あ、早く離れた方がいいよ」
「「『?』」」
その時黒板から巨大な手が出て来て真希の薙刀を掴む。
「ゆう"だを"をを、虐めるな」
憂「待って!里香ちゃん!!」
悟「ってな感じで、彼のことがだーい好きな里香ちゃんに呪われてる、乙骨憂太くんでーす、みんなよろしくー!!」
乙骨を攻撃しようとすると、その里香ちゃんが出てくることもあると説明する五条だが、もう遅い。
里香ちゃんが一暴れした後で、全員キズやたんこぶだらけだった。
五条をみんなで睨み付けていると、反抗期だと言われ勝手に紹介された。
悟「さぁ、これで1年も5人になったね。
午後は呪術実習だよ」
狗巻・パンダペア、真希・乙骨ペア、名前はサポートとなった。
乙骨とペアになった真希は、嫌悪感丸出しで乙骨の性格について責めていく。
真「オマエ、イジメられてたろ」
ピシ、と固まる乙骨。図星のようだ。
真「呪いのせいか?“善人”ですってセルフプロデュースが顔に出てるぞ、気持ち悪ぃ」
最終的に何の目的もなくやっていけるほど呪術高専は甘くないと話す。
どんどん小さくなっていく乙骨の肩をパンダはポンと叩いた。
『真希、そのくらいにしてあげて』
棘「おかか!!」
『ごめんね、真希って言い方キツいからさ。
私も前に真希とギクシャクしてたけど、ちゃんとわかり合えたから大丈夫だよ』
憂「う、うん・・・でもまぁ事実だから」
悟「よし、じゃあ名前、真希、憂太行くよ」
3人は五条とともに目的地である小学校に向かう。
憂「ここは?」
悟「ただの校内で児童が失踪する小学校」
今のところ、子どもが2人失踪しており、生きていたら救出、死んでたら回収という内容だった。
五条は帳を下ろし、真希と憂太にその場を任せて名前と一緒に帳の外に出た。
『真希と憂太くん、大丈夫かな・・・』
悟「ま、低級の呪霊だけだから大丈夫でしょ」
『里香ちゃんって、何なの?』
特級過呪怨霊、折本里香
事故で亡くなった際、好きだった乙骨に呪いをかけた。
ずっと一緒にいると。
悟「憂太は名前と同じで、里香を制御出来てないけど、呪力が強すぎるって理由で特級呪術師だ。
しかも秘匿死刑を保留にされてる。
名前と似た境遇だからよろしくね」
『うん』
自分と重なる部分が多くて驚いた。しかも真希とのこともある。乙骨に優しくしてあげようと思った。
その時、五条は何かを感じ取った。
乙骨が里香を出したようだ。
悟「凄まじいね、これが特級過呪怨霊折本里香の全容か。
女は怖いねぇ」
『・・・・・』
ククッと笑う五条を訝しげな顔で見る。
“女は怖いねぇ”とはどういうことなのだろうか。
まぁ、里香は怖い。
しかし、何かそういう出来事を経験しているのだろうか。
モヤモヤした気持ちになっていることに気づくと、頭をブンブン振り、目の前のことに集中するようにした。
五条は急に頭を振り出す名前を不思議な顔で見る。
悟「虫でもいた?」
『別に・・・』
気まずいと思っていると帳が上がり、真希と子ども2人を抱えた乙骨が出てきた。
『憂太くん!』
名前は乙骨たちに駆け寄り介抱を始めた。
病院に子どもと真希を連れていき、乙骨、五条、名前は廊下にある椅子に座って話をしていた。
乙骨は、里香が自分に呪いをかけたのではなく、自分が里香に呪いをかけたのかもしれないと話していた。
悟「これは持論だけどね、愛ほど歪んだ呪いはないよ」
『・・・歪んだ呪いになるかはその人次第だよ』
俯きながら話す名前の頭をグリグリ撫でる五条。
悟「・・・そうだね、名前はそういう考えだろうね」
憂「?
先生、僕は呪術高専で里香ちゃんの呪いを解きます」
力強く手を握る。
その瞳には強い意思が感じられた。