第9話
夢小説設定
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名前の拘束が解けたのは、それから3時間後だった。
伊地知に宝石とネックレスのコードを回収してもらい、修理したものをもらった。
ネックレスをつけ、呪力が安定した後外に出ると、もう日が暮れる寸前だった。
悟「教室に荷物起きっぱなしだから取りに行く?」
『うん』
五条と一緒に教室に向かうと、クラスメイト3人が残っていた。
もう放課時間だというのに。
『みんなどうしたの?』
不思議そうに見回しながら話す名前に、3人は安心して頬を緩めた。
真「お前が心配だったんだよ。拘束されたって聞いたからな」
『え?ていうか真希無事だった!?』
真「ああ、お前のおかげだ。怪我は硝子さんに直してもらったし」
『良かったー』
ぎゅっと手を繋ぎ、嬉しくて上下にブンブン振る。
パンダ、狗巻は名前が自ら真希に笑顔で話しかけているのを見て驚いていた。
今日の朝までは険悪な雰囲気だったものが変化していた。
五条もその様子を微笑んで見ている。
上層部にはムカついているが、2人に任務に行かせたことでこの関係性になれたのであればまあ、良しとしようと思った。
悟「あ、そうそう。名前は今日の任務で特級呪術師になったから」
真「マジかよ」
棘「高菜」
パ「さすがだな」
3人は名前に追い付くべく、稽古への意識が高まっていた。
ーーー
翌日
悟「昨日、みんなで頑張るぞって息巻いてたけど、ちょっとの間名前は別訓練ね」
『う、うん』
少し離れた場所に行く五条と名前。
残りの3人は組手をしている。3人とも身体能力が高いから見ていて感心する。
『呪力のコントロール?』
悟「そ」
ネックレスの宝石から少しずつ呪力を出し、扱える呪力を増やしていく訓練をしていくことになった。
廃墟では既に玄武と朱雀の二神の力を同時に使うことに成功していた。
それをまずは安定してできるようにしていく。
悟「四神って名前を呼んだら出てくるわけ?何か掌印とか呪文とかないの?」
『あー・・・喋らなくてもイメージしたら出てくる、かな。
でもより高火力とかにしたいときには“四神招来”って言って神獣の名前を呼ぶかも』
掌印も呪文も必要が無いとなれば技を出すまでの時間がなくなる。
五条は訓練してそれを会得したが、名前は最初からできている。
悟「すごいね」
しばらく訓練を続けていた。
悟「よし、今日の呪力のコントロールはこれでおしまい。3人と合流して座学に移行」
『はぁ、はぁ・・・わかった』
悟「1日で大分高い呪力を制御できるようになったね。ホントに名前は飲み込みが速い」
ーーー
1週間後・・・
名前はネックレスを外していた。
しかし、呪力が身体から溢れ出ることもなく安定している。
『四神招来、白虎、朱雀』
白虎の呪力で脚力を強くして高くジャンプし、朱雀の炎の刀を振り上げ重力の力も借り地面に刀を突き刺す。
『・・・ふぅ』
パチパチ、と拍手が聞こえた。
悟「ネックレスを外して強い白虎と朱雀同時招来、もう完璧だね」
もう呪力のコントロールの訓練はいらないということだ。
悟「ただし!」
『?』
悟「もしどうしても力が暴走しそうになったら、前みたいに僕や信頼できる人に呪力を譲渡して呪力を減らすこと!いい?」
『うん』