第8話
夢小説設定
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大広間の前まで行くと、強い呪力を感じる。
『真希、一番強い呪霊がこの奥にいる。』
真「ああ、気を引き締めていくぞ」
真希はクイッと眼鏡を上げ、前を見据える。
大広間への扉を開けると、巨大な蜘蛛のような呪霊がいた。
呪霊の脇には、糸に絡まれカラカラになった男性2人分の身体があった。
『・・・手遅れだね』
真「ああ・・・回収は後だ。
行くぞ」
『うん』
真希は薙刀を持って呪霊に突っ込んでいく。
バシュッ!
呪霊は糸を吐き出し、自分の回りに糸の壁を作る。
真「チッ、面倒くせぇ」
真希は薙刀で少しずつ切るがどんどん分厚くなる糸にイラついている。
『真希、糸は任せて!』
眼を灰色にした名前は、両手を前に出し横長の光を作った。
『糸切ったらすぐ中に入って』
横長の光を糸の壁の真ん中に向けて発射する。
スパッと糸が切れると、裂け目ができ、真希と名前が走って壁の内側に入る。
その時
シュッ!!!
一瞬の隙をついて呪霊は真希に向かって糸を吐く。
真「っあ!クソ!メガネが・・・」
咄嗟に薙刀で糸を切ったものの、メガネが糸にからめとられ吹き飛んでしまった。
『真希!左に跳んで!』
ドゴッ
真希「っぶねぇ」
真希に向かって腕を振り下ろす呪霊。名前は呪霊が見えない真希に、指示を出して救い出した。
呪霊がいる場所に向かって光の玉を飛ばし続ける名前。
蜘蛛の形をした呪霊はちょこまかと動き回っている。
しかし、名前には狙いがあった。
『真希!今!右側に向けて薙刀思いっきり振って!』
真「そういうことか。はぁ!!」
真希は、力強く薙刀を横に薙ぐ。
スパァンと真希の薙刀は呪霊の腹を割り、呪霊は塵になって消えていった。
真「消えたか?」
『うん、祓った』
真希「助かったぜ、サンキュー」
2人がふぅ、と息を吐いてその場を去ろうとした瞬間
ゾゾゾゾ・・・
『!!!?』
先程の呪霊よりも強い呪力を感じ、バッと振り向く。
真「がっ!!」
隣にいた真希が吹き飛んだ。
『真希!!』
真希の方へ向かい、玄武の力で自分と真希の周りにバリアを貼る。
そして呪霊の様子を見る。
小さい呪霊がこちらへ向かってくる。
『一体だけなら・・・』
一体だけならバリアを解いて1対1で戦えると思った。
しかし
ゾロゾロゾロ・・・
同じ呪霊が10体程に分裂した。
『ヤバイなぁ・・・』
突然強い呪霊が出て来たとき、五条が近くにいたのならば真っ先に気づいてフォローに入ってくれるはず。
しかし、来ないということはまだ野暮用が終わっていないのだろう。
自分達で何とかするしかない。
この間にもバリアは呪霊に攻撃され、辛くなってきている。
『真希・・・』
真希は気を失っているようだ。
バリアにはヒビが入ってきている。
あと数発呪霊の攻撃を受けたらバリアは破られ、2人ともやられてしまうだろう。
ーーお前が強すぎるのが何だ、私はお前を同じ1年の仲間だって思ってるぜ?ーー
『真希、ありがとう・・・・悟、ごめんね』