第7話
夢小説設定
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帰り際
真「はっ・・・は!・・・」
薙刀を振って1人で稽古している真希を見つけた。
『(やば・・・)』
そう思って静かに通り過ぎようとするが、視線を感じる。チラッと真希の方を見ると目が合い、急いで逸らして逃げるように歩き出した。
真「チッ・・・何だよ」
真希の舌打ちが聞こえ、心臓をバクバクさせながら走り出した。
寮に戻り、玄関先でネックレスを押さえながらうずくまる。
『父様、母様、兄様・・・私、どうしたらいいの?』
真希は禪院家だが、呪力が無い。
禪院家は力が大好きだと五条は皮肉を込めて言っていたことがある。
呪力が無ければ禪院家として酷い扱いを受けたのではないか。
でも、もし真希も苗字家を良く思ってなかったら・・・高専に送り込まれた刺客だったら・・・
ネガティブに考え出したらキリがない。
まだ初日だから何もわからない。
頭をブンブン振って気持ちを切り替え、明日に備えることにした。
ーーー
翌日
今日は呪術について知るために、五条の任務に同行することになった。
悟「ちなみに僕の術式は無下限呪術ってやつね」
『六眼は?』
悟「ま、それは追い追い」
電車で現場の近くまで向かう。
現場はとあるキャンプ場近くの川だった。
五条が“帳”を下ろすと、呪霊の気配が濃くなった。
悟「名前、玄武でみんなを守っといてくれる?念のため」
『うん』
きっと相手は等級の高い呪霊なのだろう。
五条は瞬殺するから本当に念のため。
『四神招来、玄武』
真希「?」
真希は、自分たちの周りにできた光を見て不思議そうにしている。
『これで基本的には呪霊の攻撃は防げると思う。相手によるけどね』
棘「明太子」
パ「名前の術式だな」
そうしている間に五条は呪霊を引き付けてやってきていた。
悟「はいはーい、みんな。一級呪霊を連れてきたよー」
真希「一級・・・」
呪霊は、五条に向けて呪力の塊を飛ばす。
ドオッ
棘「ツナマヨ?」
五条は全く動かず、狗巻はなぜ動かなかったのかと言うように声をかけていた。
悟「全然大丈夫だから安心して」
土煙の中からは無傷の五条が現れた。
呪霊は五条に向けて体術を繰り出していく。
ビタッ
真希「寸止め?」
拳も蹴りも五条に届く前に呪霊の動きが止まる。
悟「これはね、僕とこの呪霊との間の無限に触れてるから。まぁ、詳しくは知らなくても大丈夫。
僕が最強だって覚えといてくれれば良いよ」
『簡単に言えば、術式を展開してるうちは基本的に悟に攻撃は入らない』
真希「は?」
棘「おかか」
あり得ないと言うように声をあげる。
しかし、だからこそ五条は最強なのだ。
悟「説明ありがとう、じゃあ、なんか面倒になったからもう祓っちゃうね」
パ「面倒って、授業じゃねーの?」
悟「“術式順転 蒼”」
ドウッ!!
地面が抉れるほどの衝撃。
五条の術式を知らない真希と狗巻は驚いていた。
そして呪霊はいなくなっている。祓われたようだ。
悟「っていうわけで、見学終了ー」
1年生たちは、適当だが強い担任の姿を見、尊敬の念を少しだけ抱いた。