第7話
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2017年
悟「え、禪院・・・京都には加茂もいるのに?さらに京都にも禪院?
・・・・さすがにヤバイんじゃ」
五条が呪術高専の教師となり数年、名前がもうすぐ入学という時に、学長になった夜蛾に呼び出され教員室で話をしていた。
名前と同じタイミングで入学する生徒に、禪院家がいるということだった。
自分の一族を無きものにしようとした家系の子が一緒となると、名前がそれに耐えられるかが心配になった。
昨年、京都校に加茂家の嫡男が入学したが、基本的には接触はないため特に気に掛けていなかった。
しかし、同じ学校同じ学年にとなると話は別だ。
どうしたものかと考えていると夜蛾が入学者の略歴が載った書類を見て声をあげた。
夜「大丈夫かもしれん。
うちの禪院は呪力がないらしい。そんな奴が苗字家に何か言うか?」
悟「さぁ・・・。
ま、お互いにどうなるかですね」
ーーー
呪術高専入学当日
『いよいよかぁ・・・』
名前は、夜蛾から事前に渡されていた学生証を見つめる。
自分の名前、顔写真、そして“準一”の文字。
幼少期から鍛練を積んでいた名前は家系、実力で準一級呪術師として入学することになっていた。
そこも上層部と夜蛾がバチバチ言い合いをして決めたようだ。
夜蛾をはじめ教師陣と面識があるため、寮にも早めに入室させてもらっており、自分のベッドから下りて玄関に向かう。
『行ってきます』
遂に始まる呪術師としての生活。
挨拶をして高専へ向かった。
ーーー
『失礼しまーす』
教室の目の前まで来ると2人分の呪力が感じられ、先に誰かが来ていることがわかった。
そーっと扉を開けると
『あれ・・・(3人?)』
感じていた呪力と人数が合わないことに驚いていた。
見知った顔があることにも。
パ「お、そういえば名前も今日からか」
『う、うん。パンダも入学するんだね』
パンダは何度か夜蛾とともに会ったことがある。
夜蛾が作った呪骸だが、謎だらけだ。
「お前ら知り合い?」
サバサバしていそうな眼鏡の女子生徒が聞いてくる。
一応知り合いだと伝えておいた。
「・・・」
もう一人は口元まで隠した制服の男子生徒だった。
隣の席が空いていたので、座っていいか確認することにした。
『えっと、隣、空いてる?』
「しゃけ」
『しゃけ?』
お腹空いてるのかな?と思ったところで後ろから声がする。
悟「みんな、おはよー!席についてー」
『わっ、五条、先生・・・』
悟「やだなぁ、名前。君と僕の仲じゃないか、いつも通り“悟”って呼んでよ」
名前は入学するタイミングで、五条の呼び方を変えることにした。
いつまでも友だちのように呼び合うわけにいかない。
と思っていたのだが。
「(どんな関係だよ)」
悟「よし、じゃあ早速自己紹介しよっか。
ま、面倒だから僕が話すけどね。
はい、まずは僕!五条悟。最強だからよろしく」
ピースをしながら生徒たちに自己紹介をする五条。
「(最強って自分で言うかよ)」
『(“自己”とは・・・)』
突っ込みどころはあったが、初日だからか遠慮して誰も声には出さなかった。
とても怪しい包帯で目を隠した男。揚げ足を取って何かされても困ると思っているのかもしれない。
悟「じゃ、まず端の小さい女の子、苗字名前。四神っていう神獣の1つを使うよ」
とりあえず名前は皆の方を見て会釈する。
悟「次が呪言師の狗巻棘。語彙がおにぎりの具だけだから頑張って」
棘「高菜」
手を上げ、挨拶をしながらおにぎりの具を話す狗巻。
先ほどの「しゃけ」は何か返事をしていたのかと思う名前だった。
悟「次・・・呪具使い、禪院真希」
『!!(禪院・・・って、あの・・・)』
真希の名前を聞き、息を飲む名前に気づく五条。
チラッと名前を見ると俯いているようだった。
悟「最後、パンダ」
真希と棘が、説明が足りないと訴えるがそんな話を聞いている余裕が名前には無かった。
自己紹介が終わり、最初の1時間は呪術についての基礎を教わった。
名前は、知っている話だったのもあるが、ずっと頭の中で“禪院家”のことを考えていて上の空だった。