第6話
夢小説設定
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護衛3日目(同化当日)
都立呪術高専 筵山麓
15:00(天内理子 懸賞金取り下げから4時間)
傑「皆、お疲れ様。高専の結界内だ」
『帰ってきたー』
理「これで一安心じゃな!」
黒「・・・ですね」
『・・・』
高専に来たことで黒井は天内と会えなくなると実感が湧き沈んでいる様子だった。
傑「悟、本当にお疲れ」
『大丈夫?呪力いる?・・・というか眠い?』
悟「大丈夫。だが二度とごめんだ、ガキのお守りは」
やっと術式を解いた五条。
高専に着くまで不眠不休で術式を出し続けていた。
その時
トスッ
「『!!!?』」
五条の腹部には刀が刺さっていた。
そして後ろには刀を刺した張本人である男が笑っていた。
傑「(馬鹿な!!ここは高専結界の内側だぞ!!)」
『さとる!!!』
悟「アンタ、どっかで会ったか?」
「気にすんな、俺も苦手だ。男の名前覚えんのは」
五条、夏油、名前はそれぞれ術式を出す。
五条は男を吹き飛ばし、夏油は呪霊を出して男を飲み込んだ。
そして名前は天内、黒井を守るように玄武を出した。
傑「悟!!」
夏油は五条のもとに駆け寄るが、五条は問題ないと言って笑っていた。
悟「天内優先。アイツの相手は俺がする。傑たちは先に天元様の所へ行ってくれ」
傑「油断するなよ」
『気を付けてね』
悟「誰に言ってんだよ」
五条を残し、夏油たちは天元のいるところへ急いだ。
高専最下層
薨星宮 参道
エレベーターを下りると、黒井が立ち止まった。
黒「理子様、私はここまでです。
理子様・・・どうか・・・」
泣き出しそうな黒井を抱き締める天内。
理「黒井、大好きだよ。
ずっと・・・!これからもずっと!!」
黒「私も・・・!大好きです・・・」
『・・・・・』
ぎゅ・・・
傑「・・・」
天内と黒井のやり取りを見て、家族との別れを思い出したのか名前は夏油の制服を震える手でぎゅっと掴み涙を堪えていた。
『すぐるさん、私、これ以上・・・行けない、無理・・・』
傑「・・・そっか、辛いね。わかった」
名前は精神的に先に進むことができなくなり、黒井と一緒に待機することにした。
夏油は優しく名前の頭を撫で、「無理しないでね」と声をかけていた。
夏油と天内は先に進んでいく。
夏油らが見えなくなると名前は座り込んだ。
黒「っ・・・名前ちゃん、大丈夫ですか?」
『大、丈夫です』
黒「名前ちゃんも、大好きな人を亡くしたって聞きました。
この任務、名前ちゃんみたいな子どもが同行するものじゃありませんでしたね」
上層部はわかっていたのだろう。
悲しい別れのある任務に同行させることで名前を精神的に追い詰め、暴走を目論んでいる。
黒「・・・私は今誰かをギュッてしたい気分です、名前ちゃんは?」
『・・・私も、です』
隣に座り込んだ黒井。ぎゅっと名前の小さい身体を抱き締めた。
「あ?メイドとガキだけか?」