第6話
夢小説設定
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「めんそーれー!!」
黒井を拉致した犯人は取引場所を沖縄に指定してきた。
すぐに沖縄に向かい、取引場所に着くとすぐに敵をボコボコにして黒井を救出。
そして少しの間観光をしようと五条が提案したのだった。
悟「プハハハハ!!ナマコ!!ナマコ!!」
理「キモッ!キモなのじゃー!!」
『キモなのじゃ!あははっ!』
無邪気にナマコを投げながら遊ぶ3人を離れたところから見る夏油と黒井。
黒「いいんでしょうか観光なんて・・・」
傑「言い出したのは悟ですよ。アイツなりに理子ちゃんのことを考えてのことでしょう。
それに、名前もこういう任務に同行するのは始めてでだいぶ気を張っていました。名前のこともきっと考えているでしょうし気にしないでください」
黒「それにしても、何で名前ちゃんは一緒に?まだ小学生にもなっていない子どもですよね?
あなたたちの身内というわけでも無さそうですし」
夏油は、上からの命令で同行していると話した。
黒井は「あんな子どもに・・・」と悲しみを露にしていたようだった。
傑「・・・名前は数ヶ月前に天涯孤独になりました。それ以降、悟の家で面倒を見ています」
黒「え・・・」
傑「それに、名前の家系は少し特別で、山奥でひっそりと暮らしていたと聞いています。
だから海を見たのも初めてだと思います。
私たちは、名前が安全に、でも楽しく生きてほしいと願いながら一緒にいます。
手のかかる可愛い妹みたいな感じですね」
クスクス笑いながら話す夏油を一瞥すると、黒井は天内たちの方に視線を戻した。
黒「いつも思っているのです・・・。
呪術界はなぜ、あなたたちのような、お嬢様のような、名前ちゃんのような子どもにも辛い思いをさせるのでしょうと」
傑「私たちはもう受け入れています、呪術師とはそういうものであると。
だから、この束の間の時間を大切にしているんです」
夏油は楽しそうにはしゃぐ親友と、名前を見ながら話していた。
名前は砂に足を取られ海水にダイブしていた。
泣きそうになる名前を理子が抱え上げると更にバランスを崩し2人で転倒。
2人を五条が持ち上げると名前の頭にはナマコ、天内の頭にはヒトデが乗っていて皆で大笑いしていた。
黒「大人がしっかりしなきゃって思います」
悟「黒井さんみたいな大人が呪術界にたくさんいてくれたら救われますね」
『ふわぁ・・・疲れた。なんの話してたの?』
珍しく大騒ぎをしたからか、疲れた様子の名前が夏油の所に戻ってきた。
傑「理子ちゃんも名前も楽しそうだって話」
『楽しいよ!すぐるさんも行く?』
傑「ふふ、私は大丈夫」
『そう?じゃ、私も一緒にいる』
夏油と名前の会話を黒井は微笑んで聞いていた。
『ねー、すぐるさん。さとる大丈夫かな?』
夏油は名前の言葉に思い当たる節があったが、首をかしげて名前を見た。
『だって術式「シーー・・・」・・・しー?』
五条は術式を解いていなかった。
いくら呪力の消費が少ないとはいえ、疲れるだろう。
それを話そうとしたら、夏油は口に人差し指を当て、言わないでというポーズをした。
そして小声で、天内のためにやってるから内緒だと話した。本当は名前のためでもあるのだが。
傑「あ、そろそろ・・・悟!時間だよ!」
悟「もうそんな時間か」
夏油の言葉を聞いた天内は、もう帰らなければならないのかとしゅんとする。
それをチラッと見た五条は、帰るのは明日の朝にしようと提案する。
悟「東京より沖縄の方が、呪詛人の数は少ない」
『じゅそんちゅ?』
傑「もう少し真面目に話して」
五条は、守りやすいフライト中に、天内の賞金期限が切れた方が良いと話していた。
傑「悟、昨日から術式を解いていないな。睡眠もだ。今晩も寝るつもりないだろ」
高専に戻らなくて良いのかと聞く夏油に、桃鉄99年やった時の方がしんどかったと話す。
悟「それに、オマエもいる」
傑「ふっ・・・ちなみに名前も悟が術式を解いていないことに気づいているからな」
悟「マジか。自分のせいとか言ってる?」
傑「いや、そこまでは。理子ちゃんのためって誤魔化しておいた。
ただ心配はしてたよ」
悟「わかった」
それから一行は、川下りをしたりソーキそばを食べたりと沖縄を満喫した。