第5話
夢小説設定
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五条たちは合流した。
夏油は、星漿体である少女、天内理子とその世話係の女性と一緒だった。
少女は気を失っており、医者に一度見せようと言う話になり五条が抱き上げている。
パチッ
その時、少女の目が開き抱えていた五条の頬をビンタするとファイティングポーズをとる。
『わぁ、強い』
傑「プッ」
傑「理子ちゃん落ち着いて。私たちは君を襲った連中とは違うよ」
笑顔で怖がられないように話す夏油。
理「嘘じゃ!!嘘つきの顔じゃ!!その女の子もきっとあの笑顔に騙されておるのじゃ!!
なにより前髪も変じゃ!!」
天内にイラついた五条と夏油が、天内の腕、足を持ちギリギリと引っ張る。
理「ぃいやーー!!!不敬ぞー!!」
『それしたら背、高くなる?』
悟・傑「・・・・え?」
その時、女性が呪霊に乗ってやってくる。
天内には黒井と呼ばれていた。
黒「お嬢様、その方たちは味方です」
理「・・・何に乗っておるのだ?」
黒「これは、前髪の方の術式です!!」
傑「その言い方やめてもらえます?」
五条は、天内が同化で感傷的になっていると思っていたため驚いていた。
理「いいか、天元様は妾で、妾は天元様なのだ!
貴様のように”同化“と“死”を混同している輩がおるがそれは大きな間違いじゃ」
自分の魂や意志は同化後も生き続けると話す天内を名前は見つめていた。
やはり話は難しくてわからないことも多い。
でも何か親近感を感じた。
悟「あの喋り方だと友だちもいないじゃろ」
傑「快く送り出せるのじゃ」
『のじゃのじゃ!』
バカにするように言う五条と夏油、そして無邪気に真似をする名前に、天内は顔を赤くしながら大声をあげた。
理「学校じゃ普通に喋ってるもん!!」
その言葉に、学校に行かなければならないと思い出した天内。
しかし、同化を前に危険に晒すわけにいかない。
まっすぐ高専に帰るのが良いと判断したが、天内は学校に行くと言って聞かなかった。
そこで夜蛾に指示を仰ぐべく電話をしている五条。
思った通りの回答は得られなかったようで不服そうな顔をしていた。
悟「天元様の命令で天内の要求には応えろだってよ」
傑「同化後、彼女は友人、家族、大切な人たちとはもう会えなくなるんだ。
好きにさせよう、それが私たちの任務だ」
黒井は、天内には家族がいないと話した。事故で亡くなったと。だからせめて友人との時間は少しでも楽しんでほしいと願っていたようだ。
悟「傑、監視に出してる呪霊は?」
傑「ああ」
近くに呪霊を数体見張りとして置いていた夏油。
異常があればすぐにわかると言いかけたところで何かに気づいた。
傑「悟、名前と一緒に急いで理子ちゃんのところへ」
『?』
悟「あ?」
傑「2体祓われた」
それは呪詛師が近くにきているということだった。
すぐに走り出す五条たち。もちろん名前は五条に抱えられている。
黒井は、天内は今の時間は音楽室か礼拝堂にいると話す。
傑「悟は礼拝堂、黒井さんは音楽室、私は正体不明2人を」
夏油が作戦を決めると、それぞれ目的の場所に向かって走った。
バァーン!
悟「天内!!」
『理子ちゃん!』
礼拝堂のドアを開けると、天内とそのクラスメイトが目を丸くしてこちらを見てきた。
「えーーーーー!?」
「何、理子彼氏!?」
理「違っ、いとこ!!いとこだよ!!」
「あの可愛い女の子は!?妹ちゃん!?」
「おにーさんグラサン取ってよ!」
「イケメンじゃん!!」
理「おい調子のんなよ!!」
ワイワイギャーギャー話しているクラスメイトたちを尻目に五条は天内を連れて礼拝堂を出た。
名前は五条の両手が塞がらないようにと背中にしがみついていた。
理「あれほど皆の前に顔を出すなと」
悟「呪詛師襲来。後は察しろ。
このまま高専行くぞ、友だちが巻き込まれんのは嫌だろ」
天内は気まずそうに静かに五条に運ばれていた。
しばらくして五条に夏油から電話が入る。
天内に懸賞金が掛けられているとのことだった。
夏油との電話中、紙袋を被ったような呪詛師が五条たちの前に現れる。
『さとる・・・』
悟「ああ、天内を頼んだ」
『うん。玄武』
名前は自分と天内を守るように玄武を出した。
天内は、名前も術式が使えたのかと驚いていた。
呪詛師は5人に分身し、五条と名前たちに襲いかかってくる。
理「っ・・・」
『大丈夫だよ、理子ちゃん』
名前のバリアで呪詛師を弾くと、それを五条が殴って消滅させていく。
もちろん五条自身に向かってくる敵は五条の術式で触れることもできない。
そして
悟「術式反転“赫”」
技を出そうとしたようだが、何も変わらなかった。
「・・・??」
悟「フッ、失敗!!」
困惑していた敵にアッパーカットを入れ決着がついた。
その時、天内の携帯が鳴った。見てみると、黒井が拘束され捕らわれている写真が送りつけられていた。
理「どうしよう、黒井が・・・!!黒井が!!」
夏油と合流すると、すぐに夏油は謝っていた。学校から出るときに黒井に言われて先に行ってしまった、黒井の価値を見誤った自分のミスだと。
悟「そうか?ミスってほどのミスでもねーだろ」
五条たちは今後の方針を話し合った。敵はきっと人質交換的な出方をする、とりあえずその取引の場所さえ設けられれば自分たちの力でなんとかできる。
だから天内は先に高専に向かわせて保護するべきだと。
理「取引には妾も行くぞ!」
五条はわがままを言うなと突っぱねるように返事をするが、
理「助けられたとしても!同化までに黒井が帰ってこなかったら?
まだ、お別れも言ってないのに・・・!?」
制服を力強く掴み涙を堪えながら話す理子に言葉に詰まる。
そして少し考え、答えを出した。
悟「天内を連れていくことで黒井さんの生存率が下がるようならやっぱオマエは置いていく」
理「わかった、それでいい」
悟「逆に言えば途中でビビって帰りたくなってもシカトするからな。覚悟しとけ」
翌日午後
「めんそーれー!!」