第5話
夢小説設定
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夜「まあいい。この任務はお前たち2人に行ってもらう。」
それを聞いた五条と夏油はお互いに不服そうな顔をしながらそっぽを向いていた。
夜「何だ、その面は」
悟・傑「いや、別に」
夜「あと、名前も一緒に連れていけと言われている」
『私・・・?なんで・・・』
その言葉に全員目を見開く。
なぜまだ呪術師として登録もされていない名前を連れていかなければならないのだろうか。
夜「正直荷が重いと思うが、2人は天元様のご指名で、名前は上からのお達しだ」
“上から”と聞いたことで、五条と夏油は完全に理解した。
名前はまだ疑われているのだ。力を隠しているのではないかと。
そしてあわよくば・・・と思われているのかもしれない。
夜「依頼は2つ。
“星漿体”天元様との適合者、その少女の護衛と抹消だ」
天元とは、存在そのものが呪術界の基底であり、結界の強化をしてくれている呪術師である。
不死の術式を持っている天元が自分と適合する人間と同化することで、天元は今の状態を維持し続けることができる。
その天元との適合者である星漿体の所在がばれ、“呪詛師集団Q”と“盤星教、時の器の会”に狙われていると言う。
天元との同化は2日後に迫っているため、それまで星漿体の少女を護衛し天元のもとに送り届けることとなった。
夜「そして名前のことだ。
気づいていると思うが、上層部は名前を危険な目に遭わせて力を暴走させ秘匿死刑にもっていこうとしているかもしれない。
守りたいなら力を使わせないことだ。せめて玄武のバリアくらいだろう」
悟「じゃあずっと自分にバリアしててもらって」
傑「それはさすがに呪力がもたないだろ。ネックレスしてるんだから」
『・・・・』
悟「あ?どうした?」
同行すると言われてからずっと静かにしている名前を不思議に思う。
声をかけられた名前はビクッと身体を震わせた。
『え?ううん、なんでも、ないよ?』
傑「もしかして、怖い?」
夏油に本音をズバリ当てられ、申し訳なさそうな顔をする名前。
呪力のコントロールのため、夜蛾が用意した呪霊を祓ってきた経験もあるがまだ4歳。
話は難しくて殆どわからなかったが、この任務に同行することが危険であることはわかる。
不安、恐怖で固まっていたのだ。
『こわい・・・』
悟「心配すんな。最強の俺たちがついてるだろ?
それに、もしもの時は俺の術式でも守れるから」
『うん・・・頑張る・・・』
早速星漿体の少女のところへ向かうことにした。
悟「でもさー、呪詛師集団の“Q”はわかるけど、盤星教の方はなんで少女を殺したいわけ?」
盤星教は純粋な天元を崇拝しているため、星漿体という不純物が混ざるのが許せないと夏油が話す。
『ばんせーきょーは呪術師?』
傑「いや、非術師だよ」
だから“Q”には気を付けないといけないと話す夏油に、五条は俺たちは最強だから大丈夫だと返事していた。
傑「悟、前から言おうと思っていたんだが、一人称“俺”はやめた方がいい」
悟「あ"?」
特に目上の人の前では“私”か“僕”の方が良いとも。
傑「歳下にも怖がられにくい」
『さとるなんて怖くないよ』
悟「・・・」
その時
ボンッとマンションの一室が爆発する。
悟「これでガキんちょ死んでたら俺らのせい?」
傑「名前、玄武出して悟と一緒にいてね」
『う、うん』
夏油は術式で出した呪霊に乗って飛んで行く。
マンションから落ちていく人影が見えたのだ。
落ちる前に無事受け止めることができた。
悟「いやぁ、セーフセーフ」
『良かった・・・わっ!!?』
上を見ていると横からナイフが何本も飛んで来た。
名前の玄武は間に合わなかったが、五条が名前を掴んでいたことで術式の対象になりナイフは当たらなかった。
「素晴らしい。君、五条悟だろ。有名人だ
強いんだってね。噂が本当か確かめさせてくれよ」
2人にナイフを投げてきたのは、“Q”の戦闘員のバイエルだった。
悟「いいけど、ルールを決めよう。やりすぎて怒られたくないからね。
泣いて謝れば殺さないでやるよ」
バ「クソガキが」
悟「名前は離れてて」
名前が少し離れたところから見ていると、一瞬で決着がついた。
バイエルの術式は全く五条に届かず、五条の呪力を込めた拳一発でバイエルは気を失った。
“Q”最高戦力バイエル離脱から、組織瓦解。