第5話
夢小説設定
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それから数ヶ月。
名前は呪力を自在に操れるようになった。
そしてもう1つ変化が。
『しょうこさん!さとるが私のチョコ食べた!怒って!』
硝「はぁ?五条あんた4歳児からおやつ奪ったの?最低」
悟「いや、その辺に置いといたら“ご自由にどうぞ”だと思うだろ普通」
傑「ここは教室だ、実家じゃないんだよ。名前に謝った方が良い」
『ほら、2人とも私の味方だもん!さとるが悪い!』
敬語なんて使えないような人たちと一緒に過ごし、名前の敬語も外れてきている。
ガララ・・・
夜「お、盛り上がってるな、どうした?」
名前が夜蛾にも助けを求めると、夜蛾も名前側についた。
悟に謝ってもらうと、夜蛾は真面目な顔になった。
夜「名前、申し訳無いんだが、悟と傑と硝子の3人はこれから他の呪術師のフォローに行ってもらうことになった」
一級術師の冥冥と二級術師の歌姫が任務に行って2日間音信不通になっているとのこと。
その2人の様子を見に行くようだ。
さすがに任務にはついていけない。名前は五条家の屋敷に帰ることになった。
『みんな、気を付けてね』
3人に手を振り送り出す。
五条が呼んでおいた迎えが来るまで、夜蛾と2人で話をして待っていることに。
夜「名前はホントに呪術のセンスが良いな。
しかし呪力を分け与えるのは不思議だ。名前の力があれば硝子は治療が捗るだろうし、他の呪術師も助かるだろう。
ま、悟はほとんど呪力の消費が無いから必要無いかもしれないがな」
『そうですね。そっちもしっかり制御できるようにしたいです』
夜「ああ。」
そんな話をしていると五条家の車が来たと連絡を受けた。
『じゃあ、夜蛾先生、また。』
挨拶をして高専を後にした。
ーーー
『ただいまー』
椿「おかえりなさい名前様」
1人で帰ってくることは五条から聞いていたのか、椿が迎え、一緒に屋敷に入っていった。
『椿さん聞いて。さとるが私のチョコ食べたんだよ』
椿「あらあら、じゃあ代わりに他のおやつ食べます?」
名前は五条家の人ともだいぶ打ち解け、自分の思いを素直に話せるようになっていた。
『食べる!』
椿「夕飯が食べられなくなったら大変なので少しだけですよ」
『えー、おまけして!おまけ!』
椿「もう、これで最後ですからね」
『ありがとう!椿さん大好きっ』
そしておねだりも上手になっていた。
結局両手いっぱいのお菓子をもらいご満悦の名前だった。
椿は、悟と別々で帰ってきた寂しさを少しでも埋めてあげようと精一杯名前のやりたいことを叶えてあげようと思っていた。
夕飯とお風呂が終わると、悟が帰ってきた。
パタパタと悟の元に向かう名前。
悟は近くに来た名前の頭を撫でた。
『おかえり、さとる。大丈夫だった?』
悟「ただいま、余裕だよ余裕。
てか髪まだ濡れてんぞ」
名前が首からかけていたタオルを奪い、わしゃわしゃと頭を拭く。強めに。
『わあっ、髪無くなっちゃう!いじわる!』
悟「はははっ」
楽しい夜は更けていった。
翌日からの任務で波乱が起ころうとは思いもしなかった。
ーーー
《続いて昨日、静岡県浜松市で起きた爆発事故のニュースです》
『え、これさとるたちがやったの?』
翌日高専に行くと、いきなり五条ら3人は夜蛾に正座させられ怒られていた。
昨日の任務で、帳を降ろさずに術式を使って建物を崩壊させてしまい大ニュースになったようだった。
そして、帳を降ろすのを忘れたのは五条だったようで、夜蛾からの鉄拳指導で頭にたんこぶを作っていた。
3人+名前は教室に戻り話をしていた。
『帳って何のためにあるの?』
夏油が名前の質問に丁寧に答えた。
一般人の心の安寧のために術者や呪霊、呪術を見えなくするものだと。
傑「呪霊の発生を抑制するのは人の心の安寧だ。それだけじゃないよ・・・」
悟「わかったわかった。」
長々と話が続きそうな夏油を制止する五条。
名前は興味津々に聞いていたが、五条は聞き飽きているようだった。
悟「弱い奴らに気を遣うのは疲れるよホント」
傑「“弱者生存”それがあるべき社会の姿さ」
『んー?』
理解ができていなそうな名前に笑いながら続ける夏油。
傑「呪術は非術師を守るためにある」
悟「それ正論?
俺、正論嫌いなんだよね。ポジショントークで気持ち良くなってんじゃねーよ。オ"ッエー」
『え、え』
戸惑う名前を他所に、術式を出して喧嘩を始めそうな2人。
そこへタイミング良く夜蛾が教室に入ってくる。
朝怒られたばかりだからか、五条と夏油は夜蛾が入ってきた瞬間喧嘩をやめ席に着いていた。
夜「硝子はどうした?」
『あれ、いない』
傑「さあ?」
悟「便所でしょ」
家入は2人の喧嘩に巻き込まれたくないと走って逃げていたのだった。