第4話
夢小説設定
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ーーー
悟「起きろー」
『んぅ・・・』
身体を揺さぶられる感覚で名前が目を覚ますと、目の前には銀髪に碧眼。
『おはようございます、さとる』
ふにゃっと笑いかけると、ぶっきらぼうに「はよ」と言っていた。
さすがに着替えは別の部屋なので、悟が椿を呼ぶとすぐに来て客間へ連れていった。
椿「おはようございます名前様。よく眠れましたか?」
椿が着替えをしている名前に問いかけると、名前は『はい』と返事をする。
椿は安心したようにふぅ、と息を吐いた。だいぶ心配してくれていたようだ。
椿「良かったです。
ご飯を食べたら、今日は悟様と学校ですね」
『なんだかワクワクします』
自分がどのような扱いを受けるかまだ不安なところはある。しかし、“学校”という響きに憧れがあり、夏油や家入に会えると思うとワクワクもした。
朝ご飯を食べた後、車で高専へ向かった。
五条と名前が教室に入ると夏油と家入が既に座っていた。
悟「はよーす」
傑「おはよう」
硝「おはよー」
『おはようございます・・・』
夏油が五条の家はどうだったか聞くと、名前は広かったと答えた。
2人が教室に着くとすぐ始業の時間になり、夜蛾が入ってきた。
夜「おはよう。
お、ちゃんと名前も来たな」
名前は五条の机の横にイスを出して座っていた。
夜「名前もいるから一般教養は後にして、呪術の稽古をするぞ」
校庭では、五条と夏油の稽古という名の喧嘩が始まっていた。
それを見ている夜蛾、家入、名前。
名前は、『わぁ、すごい』と2人の動きを目で追っていた。
夜「名前、苗字家は呪術師として仕事をしていたわけではなかったな」
夜蛾は目線を名前に向け、真剣な話を始める。
『はい』
夜「そうか。だが、ここまで苗字家の件が上や御三家に知られた上、高専と関わったら、きっとただの呪霊が見える一般人として生きていくのは難しいだろう」
呪術師として生きていかなければならない、と話す夜蛾。
『大丈夫です、頑張れます』
名前の視線の先には五条と夏油。
2人の背中を追いたいと思っていた。
夜「じゃあ呪力を使いこなせるようになることが一番だな」
夜蛾は子どもにもわかりやすいように言葉を選びながらも生徒に教えるように伝えていく。
ーーー
悟「!」
傑「?」
五条と夏油がボロボロになり始めた頃、五条は名前の呪力が変化したことに気づき、そちらに目を向けた。
『できたのです・・・』
名前の手の平には、それの2倍ほどの大きさの薄い円ができていた。
夜「さすがだな、飲み込みが早い」
悟「先生、それは?」
五条と夏油が夜蛾と名前の所に近づいてくる。
家入はボロボロの2人を治療しながら見ていた。
夜「見てみろ、玄武の力だ」
五条は名前の顔を見る。
瞳が2つとも灰色になっていた。
夜「傑、何か適当な呪霊出してみろ」
傑「え、あ、はい」
夏油は言われた通り、弱い呪霊を出す。
夜「名前の手に向かって攻撃させろ」
悟・傑・硝「!?」
単純に言えば名前に攻撃しろということだ。
硝子がいるとはいえ、そんなことはできないと拒否しようとするが
『たぶん大丈夫です。すぐるさん、お願いします』
名前が真っ直ぐ見つめていたため、夏油が折れるしかなかった。
傑「わかった」
ズアッ!
夏油が命令を下すと、呪霊が名前の手の平に向けて爪を剥き出した。
すると
キィン・・・
『わっ・・・』
初めての呪霊の力に若干よろけるが、名前は無傷だった。
五条らは驚く。
夜「その呪霊、祓っても良いか?」
傑「ええ」
夜蛾は、名前に手の平の円を前に飛ばすように指示する。
名前は呪力の流れを意識し、フリスビーのように手を動かした。
すると
スパッ
真っ二つになる呪霊。
「『!!』」
一同はその呪力の鋭さに驚愕した。
斬撃のような光で一瞬にして呪霊を祓ったのだ。
『・・・・』
目を丸くしたまま固まっている名前。
五条は「すごいじゃん」と言って感心していた。
フッと目が黒に戻る。
名前は自分の手を見つめていた。
手はブルブル震えている。
傑「どうした?怪我かい?」
『ううん・・・ちょっと、怖いなって』
名前は、自分の力が想像以上だったことに恐怖を抱いていた。低級呪霊だとはいえ軽々と真っ二つにしてしまった。
しかも、ほとんど疲れていない上に、自分の中の1/4以下の力でアレだ。自分はやはり危険なのではないかと思っていた。
夜「それを自在に操って必要な時に必要な力を使えるようにこれから訓練していけばいい」
『はい』
名前はそれから、監視という名目で高専にしばしば顔を出し呪力のコントロールと技の精錬に勤しんでいた。