第32話 壺井組
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真島は東城会に戻り、弁当屋に時々顔を出す程度になっていた。
『あ、西田さん』
西「こんにちは、唐揚げ弁当3つお願い」
相変わらず真島組の人は贔屓にしてくれている。
来るたびに内部事情を漏らさない程度に愚痴ったり最近の出来事を話してくれるため、少し距離が開いたようには思えなかった。
『いつもありがとうございます』
数日後、真島組
真「はぁあー・・・・」
組員「親父、また溜息ついてますよ」
真「うっさいわ。こちとら忙しくて美味い弁当も食えん、楽しい時間も少ないでイライラしとんのや」
このようなやりとりを何度したことか。
真島は忙しさから目を回していた。
桐生から堂島大吾を支えてくれと言われ、東城会に戻ったは良いものの、ゴタゴタに巻き込まれ忙しい生活を送っていた。
組員「沖縄に弾丸で行ったりしてましたもんね」
真「ありゃあ、桐生チャンのためや。」
組員「そういや、最近また神室町に他の組の奴らが偵察かなんかで来てるらしいですよ」
組員「ああ、俺も聞いたことあるっす、壺井組だったかな」
組員「ああ、それだ。大きくねぇけど、醜悪な連中らしいっすね」
最近の東城会は内輪揉めや裏切りなどがあり、他の組からも見下されている。
主力級である真島組も、少し前のリゾート計画の件で大人しくせざるを得なくなっている。
真「まーた面倒くさいことにならんとええが・・・
はぁぁあー・・・」
組員「あ、また溜息ついてますよ」
真「うっさい。いちいち言うなや!」
ーーーー
『よいしょ・・・』
お昼過ぎ、ピークを終えたお弁当屋。
名前は店頭の弁当を並べ直していた。
男「あん?兄貴、弁当屋ですって。
ここアレですよ。神室町で結構人気らしいっスよ」
兄貴「へぇー。」
前からそんな会話が聞こえてきたため、顔を上げるとガラの悪い男が2人店の前に立っていた。
『あ、気が付かなくてすみませんっ、ゆっくりご覧ください』
名前は客にお弁当がよく見えるように移動する。
店の前にいるガラの悪い男たちはジロジロと名前と店内にいる花枝を見た。
名前は不思議そうに2人の様子を見る。
腕には刺青、アクセサリーもゴツい。
もしかしたら半グレ、極道の人かなと考えていた。
舎弟「店員も美人って噂でしたけど、本当でしたね」
兄貴「まぁ、そうだな。なぁ店員さんら、今日の夜空いてる?俺達と飲まねぇか?」
兄貴と呼ばれた男は、名前と奥にいる花枝に向かって話しかける。
花「お言葉ですが、遠慮しておきます」
にこやかに断る花枝。
男たちは名前も見るが、名前もまたの機会に、と流していた。
舎弟「・・・店員さんら、俺らが怖くねぇの?」
兄貴分が2人に断られ悔しく思ったのか、舎弟の男は睨みを効かせながら自分たちのことを話し出す。
話を聞くと、2人は極道らしい。
『怖くはないです、神室町だからそういう人いっぱいいますし。今はお客さんですから』
花「そうね、慣れっこね」
2人は長い事神室町で仕事をしているため、極道の扱い方をわかっていた。
下手に怖がったり下手に出ると碌なことがない。
フラットに関わるようにしている。
舎弟「お前ら兄貴をバカにしてんのか?」
舎弟が名前たちに苛ついていると、兄貴分は舎弟を小突き笑いながら話した。
兄貴「まぁ、いい。また今度、誘いに来るわ。
この焼肉弁当くれや」
『はい、お買い上げありがとうございます』
花「じゃあ、良い誘い文句を待ってますね」
名前が弁当を渡し、会計を済ませる。
花枝は手をヒラヒラさせ、さようならと言う。
若い組員はこのような言い方をするとイラつく人が多いが、少し年齢が高めの人には効果的面だ。
もし次に来ることがあっても、軽い女たちではないとわかっているため危ないことへは誘ったりすることはない。
まぁ、次に誘われても基本的には断っているが。
兄貴分の男はフッと笑みを浮かべながら、舎弟の男は若干不満そうに店の前から去っていった。
『最近また知らない顔が増えました?さっきの人たちが胸につけてた代紋、見たことないですし』
花「そうね。東城会がゴタゴタしてるのに乗じて来てるのかもね、気をつけなきゃ」
その後は何事もなく営業を終え、家に帰った。