第31話 どちらにしようかな
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ーーー
数時間後
『ふわぁあ・・・』
出勤時間もあるため、いつもの時間に起き外に出る。
すると桐生らと真島が話していた。
真「お、名前、おはようさん」
『おはよう、桐生さんも無事だったんですね』
桐「ああ。名前も手伝ってくれたんだってな、助かった」
お互いに労い合った後、真島は朝ご飯を食べに行くと言っていた。
名前も誘われたが、出勤時間が近づいていたため断り、途中まで一緒に行くことにした。
真「じゃ、桐生チャン。後のことは任せたで。ほな」
一度桐生たちに背を向けて歩き始める真島だったが、立ち止まり桐生に話しかける。
真「そや、桐生チャン・・・
龍司とかいう奴に負けたら承知せぇへんで。俺との勝負も残っとるんやからなぁ」
今までのおちゃらけた雰囲気とは一変、真面目な表情とトーンで話す真島に、桐生も真剣な顔で肯定していた。
真「行くで」
『うん』
西「はい!」
真島は今度こそ歩いて真島建設を出ていった。
『桐生さんもカタギになったのに大変だね』
真「桐生チャンらしくてエエやないか」
少し歩くと牛丼屋があり、真島たちはそこに寄っていくと言っていたため別れて歩き出した。
『おはようございます』
花「おはよう。
あれ?ちょっと疲れた顔してるよ、大丈夫?」
昨日夜遅くまで外にいたことを話すと、珍しいと笑われた。爆弾騒ぎのことは黙っておいたほうが良いだろうと思った。
これにて爆弾騒動は一件落着。
数日後、桐生は郷田龍司との決着をつけたようだった。
ーーー
『え!?桐生さん沖縄に行くんですか!?』
2007年1月、桐生が遥と一緒に弁当屋に顔を出し、沖縄に児童福祉施設を作って生活すると話していた。
何度か弁当屋に来てくれたこともあり、花枝もどこか寂しそうにしている。
『まぁ、でものんびり穏やかに生活できそうですもんね』
桐「そうだな。
そこで、なんだが・・・真島の兄さんには、東城会に戻ってほしいとお願いするつもりだ」
気まずそうに話をする桐生。
きっと真島が極道に戻ったら、また以前のように少し距離を取る生活になるだろう。それを気にしていたようだ。
『何で私に言うんですか。それは吾朗ちゃんが決めることだから私はとやかく言えないですよ。
それに、なんだかんだ一緒にいても大丈夫そうな気もするし』
桐「そうか」
『ふふっ、喧嘩にならないようにしてくださいね』
桐「なるべくそうしたいんだがな」
きっと真島はそのまま沖縄に行かせてくれないだろう。
桐生と名前は苦笑いしながら話していた。
『さて、遥ちゃんごめんね、桐生さんとばっかり話してて』
遥は行儀よく2人の会話を聞いて待っていてくれた。
頭を撫でると嬉しそうに笑っており、ほっこりした名前だった。
遥「大丈夫だよ、名前お姉さん元気でね!」
『うん、遥ちゃんも。いつでも桐生さんと遊びにおいでね』
遥「うん。じゃあ、バイバイ」
2人は手を繋いで去っていった。
『沖縄かぁ・・・』
花「行きたいの?」
桐生が沖縄に染まっている姿が想像できないと話すと、花枝も笑って確かにと言っていた。
翌日、弁当屋には真島の姿があった。
話を聞くと、やはり桐生と喧嘩したようだった。
『ミレニアムタワーの屋上でって、何してるの・・・』
呆れながら話す名前に真島は笑っていた。
結局東城会に戻るのか聞くと、そういうことになってしまったと話す真島。
ただ、どこか嬉しそうだった。きっと桐生と喧嘩して話をして楽しかったのだろう。
真「東城会はこれからどうなるんやろうな」
『真島組が戻れば安泰なんじゃないの?』
わからないけど、と一言付け加えておく。
そんな簡単な話ではないとジト目で名前を見ながら真島は話していた。
真「それにお前のことも心配や」
『?』
桐生と話したときに推測した通り、極道に戻ったら堂々と関われなくなる。
また変な男に引っかかったり、危ない目に合ったときにすぐに助けに行けないかもしれないと話す。
『もう大丈夫だよ、それにさぁ、今更じゃない?』
真「何がや?」
真島建設だとしても極道だとしても、今更何も変わらないのではないかと話す。
真島と関わり、因縁のある人はもう自分の存在や自分が真島と近しい関係にあることを知っているはずだ。
もういつ巻き込まれてもおかしくない状況なのではないかと話す。
真「そら、そうやなぁ」
『護身術、頭には理論があるから多分できるけど、体も鍛えたほうが良いかな』
真面目にそう話す名前に、真島はくしゃくしゃと名前の頭を撫で回す。
真「お前はただの一般人や。
まぁ、巻き込まれることもあるかもしれんが、一般人ならオマワリも守ってくれるやろし、俺もちゃあんと守ったる。
やから今のままおり」
『・・・・うん』
複雑な感情になる。
迷惑はかけたくないが、やはり前世のこともあり人を傷つけることに抵抗がある。
自分だけのうのうと生きていいのだろうか。
花「ほらぁ、真島さん。そろそろ混み始める時間だから一回名前ちゃんを返してもらっていいですか?」
花枝のその声にハッとする。
もうそんな時間になっていたのか。
真島と話している間、花枝が店番を1人でしてくれていた。
『あ、ごめんなさいっ。
吾朗ちゃん、話してくれてありがとう。』
真「ああ。またゆっくり話し合おな」
真島はそう言うと手を振り、踵を返して歩いていく。
名前が真島の背中をボーっと見ていると花枝が笑いながら話しかけてくる。
花「もう一緒になって守ってもらったら?」
『一緒?』
花「家族になるってことよ」
『!!?』
何を言っているのだと目を丸くする。
花「親子でも良いし、夫婦でも。
あ、でも極道の妻とか家族って普通の仕事しててもいいのかしら。名前ちゃんがここを辞めるのは嫌ね・・・」
1人で妄想を広げる花枝に、名前は困惑しながらも真面目に答える。
『今はこのままの関係が一番いい気がします。
東城会も大変らしいですし、お弁当屋も楽しいですから』
花枝は面白くない、とでも言うように口を尖らせていた。