第29話 闘う理由
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『カタギになっても結局は闘うんだね』
真「俺に平和は似合わんようやのぅ」
『ふふっ、男の人はみんなそうなの?』
今回のトーナメントや、真島建設の闘いで強く感じた。
極道だけでなくみんな闘いを求めているのだろうか。
真「せやで!男っちゅーもんは強くてなんぼや!」
『私は強くても闘うのは程々がいいけどなぁ』
真「ぐ・・・そういうもんなんか?」
少し落ち込んだ雰囲気の真島に吹き出す名前。
椅子から立ち上がり、真島の近くに行くとパンッと背中を軽く叩く。
『何かを守るためなら大歓迎だけどね』
真「それが面子とかでもか?」
面子、信念、他人や自分など人や物などではないもの。それを守るための闘いも数多く存在することは知っていた。
『だから背中叩いたんですけど?ここに大事なのがあるんでしょ?
・・・でも、人が悲しむような闘いは嫌かな』
真「・・・そうやな」
フッ、と微笑むと真島は自分の背中にある般若と牡丹の刺青を思った。
『あ、もうこんな時間。そろそろ帰るね』
真「今日は来てもらったっちゅうのにバタバタしてスマンの。駅まで送るか?」
『ううん、大丈夫。ありがと』
地上まで送ってもらい、真島と分かれると家路についた。
『(近江連合・・・昔のこと思い出しちゃうなぁ)』
20年ほど前に真島に会った時に近江連合と関わった。
きっとその時とは全く違う雰囲気の組織にはなっているのだろうが、やはりその言葉を聞くたびに身構えてしまう。
『(ま、今となっては関係ないもんね)』
ーーーー
数日後
『おはようございます』
花「おはよう」
今日も弁当屋で仕事をする。
客に笑顔を振りまき、弁当を売っていると桐生が前を通った。
『あ、桐生さん』
桐「名前か」
桐生はどこかへ行く途中だったのか、少し引き返して弁当屋の前まで来てくれた。
『忙しかった?ごめんなさい、引き留めちゃって』
桐生は大丈夫だ、と言って弁当を見ている。
焼肉弁当を頼むと、弁当を用意している間話を始めた。
桐「明日、寺田の葬式がある」
『寺田さんって、例の5代目?』
桐「ああ。真島の兄さんにもきっと話は行ってるだろうが、もし聞かれたら教えといてくれ」
『はい、気を付けて』
名前は焼肉弁当を渡しながら声をかけた。
桐生は弁当を受け取ると、手を挙げてあいさつをし、去っていった。
後で真島に声をかけてみようと思った名前だった。
夕方
真「フンフーン♪今日も来たでぇ」
『あ、吾朗ちゃん』
話したかったからちょうど良かった、と話すと何や?とワクワクしたように返事をする真島。
桐生から聞いたことを話すと、やはり真島も明日寺田の葬式があることを知っていたようだった。
真「そのことだが、なんや嫌な予感がするんや」
『嫌な予感?』
真「店長はんも聞いときぃ!」
真島は奥で調理している花枝にも話しかけた。
花枝は何事だと顔をこちらに向けていた。
真「明日、なるべく早く店閉めて神室町から出るんや」
花「え?」
真「俺の勘やけどな。明日の寺田の葬式中に何か起こるかもしれん。
先日ミレニアムタワーの爆破もあったからのぅ。」
その時は夜中0時だったため、花枝も名前も帰っていた。しかし、今回はどうなるか分からんと言われ、顔を見合わせる花枝と名前。
『・・・できるだけ早く帰るけど・・・吾朗ちゃんは?』
真「俺は桐生チャンとの約束があるからのぅ」
東城会を守る。
それを果たさなければならないと話す。
『・・・・・』
名前が心配そうに真島を見ると、真島は心配せんでえぇと頭に手を乗せた。