第26話 大阪の思い出
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ーーー
翌朝
『ん・・・』
名前が起きると、すでに真島が起きていていつもの服に着替えていた。
『・・・おはよ・・・』
真「おはようさん、よう寝れたか?」
『うん。だいぶスッキリした』
なら良かった、と言う真島。
そして朝の人が少ない時間に散歩して来ようと提案する。
外の空気もしっかり吸って少しずつ慣れなければならないと。
さすがにそれは不安だった名前。
しかし、真島が一緒に居るからと半ば強引にYESと言わせた。
顔を洗って着替え、ホテルを出た。
『やっぱり朝は静かだね。あと寒い』
白い息を吐きながら商店街の方へ向かう。
幸いにも人がおらず、怖がらずに歩くことができていた。
『・・・あ・・・』
前から人が歩いてくる。
やはり、黒い。名前は咄嗟に真島のジャケットを掴む。
真「大丈夫や。深呼吸しぃ」
『っ・・・・・・・』
ゆっくり呼吸をし、気持ちを落ち着かせる。
何があっても真島がいる、と。
人影とすれ違う。
しかし、その人影は睨んでこなかった。
『・・・はぁ・・・』
無意識に息を止めていたようで、大きく息を吸って吐いた。
一度大丈夫だったという経験をしたからか、ドキドキは減っていた。
真「大丈夫やったろ?」
『・・・うん』
真島は名前を安心させるように話すと、一回ホテルに帰ろうと提案する。
真「メシ、どないする?コンビニ今から行けるか?」
『・・・頑張る』
真「偉いのぅ。無理せんでええからな」
真島は甘やかしすぎず、かといって突き放すことなく関わってくれる。
だから真島組の人も付いてくるのだろう。
コンビニには数人客がいた。
こちらも黒い人影ではあるが睨まれることはない。
無事おにぎりなど朝ご飯を買い、コンビニの外に出た。
『吾朗ちゃんとなら、大丈夫かも・・・』
真「なら良かったわ」
2人で並んで歩く。
先程よりも朝の蒼天堀の空気を心地よく感じた。
ーーー
真「さて、そろそろほぐし快館が開く時間やな」
朝ご飯を食べ、ゆっくりしていると真島が話す。
『・・・ドキドキする』
真「マコトなら大丈夫やと思うけどな」
話しながら出発の準備をする。
ホテルを出てほぐし快館へ向かう道中は、コンビニ同様黒い影に睨まれることなく進むことができた。
『懐かしいなぁ』
真「ここで待っとるよ。施術受けてもええで」
『うん、ありがとう』
名前は深呼吸をしてからほぐし快館に向かっていった。
『こんにちはー・・・』
客は誰もおらず、マコトがすぐに出てきた。
あまり変わっていない見た目に驚きつつも、目が見えているのか視線が合うことに嬉しく思った。
マ「今から施術をご希望ですか?」
『あ、えっと・・・今って、他のお客さん来ません?』
マ「え?あ、次のお客さんは1時間後くらいですけど・・・」
名前はホッとし、意を決して話し始める。
『マコトお姉ちゃん、だよね。
私、15年くらい前の“カラの一坪”の事件の時・・・あの時一緒にいた苗字名前です。』
マコトはキョトンとする。
もしかして覚えてないのかなと不安になりながら見つめた。
マ「名前ちゃん・・・?あの時の?」
マコトは名前の顔をまじまじと見て笑いかけた。
名前は小さく頷く。
マ「えー!大きくなったね、っていうかそんなに可愛かったの?」
マコトは名前を抱きしめ、嬉しそうに話した。
そこで名前は気づく。
『(そういえば、マコトお姉ちゃんは黒い影じゃない・・・)』
ホッとして息を吐く。