第2話 真島宅へ
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真島が無事ノゾミ引き抜きの話を済ませ、グランドに戻ってくる。
店「おかえりなさい、どうでした?」
真「なんとか引き抜き成功や」
店長は驚き、真島の手腕に感心する。
真島は未だにソファで心地よさそうに寝ている名前を見て微笑む。店長は言った通りにタオルケットをかけてくれたようだ。
真「変わりなかったか?」
店「え、ええ。で、この子どうするんですか?」
真「ん?一緒に帰るから気にせんでええ」
当たり前のように言う真島に店長は驚愕する。
店「え!?支配人大丈夫ですか、捕まりません!?」
真島は、「ま、どうにかなるやろ」と楽観的に話し、今後もここに連れてくる可能性もあるからと名前の話を少しだけして納得させた。
真「ほな、今日は帰らせてもらうわ」
店「はい、お疲れさまでした!」
真島が名前を抱き起こそうとすると、パッと目を開ける。
真島を見てホッとした様子の名前に真島も口角が上がる。
『あれ、まじまさん。おかえり』
真「おう。今から家に帰んで」
『うん』
裏口から店を出る真島と名前。
真「蒼天堀に住んどんのか?」
『ううん』
真「じゃあ迷子になったらアカンな」
そう言うと真島は名前の手を握り、ペースをゆっくりにして歩いていく。
『(手、優しく繋いでもらったの、何年ぶりかな)』
久しぶりに感じる温もりに微笑む。
真島はその様子に気づいていたが、前を向いて歩き続けていた。
家の近くに着くと、川が見えた。
『これが蒼天堀?』
真「せや、釣りもできんで」
『へぇ』
話ながら狭い階段を登っていくと、後ろから男2人に声をかけられる。
「おう待てや真島ぁ」
真島はゆっくり振り返る。
そこには柄物のスーツを着た男がいた。
真「名前は下がっとれよ。
誰やお前ら」
真島は名前を後ろに下がらせ、男たちと対峙する。
話を聞くと、ノゾミの引き抜きに行ったオデッセイの者だと言う。
支配人とは話が付いていたが、店員は納得できないと。
男「へっ、アンタ、“お客様は神様や”言うて客に土下座までするらしいやないか。
夜の帝王か何か知らんが、なっさけ無い話やで。
そんなに金が欲しいか。ああ?」
名前は今も昔もチンピラは変わってないのか、と不快感を露にする。
男「客には通用しても、俺らに土下座は通用せんで?
ま、試しにやってみてもええけどな。ハハハ!」
真「お前らの言うとおりや。
“お客様は神様”や。ウチの店に来た客になら土下座でもするし靴でも舐めたるわ。
せやけど、客やないなら話は別・・・
ましてケンカ売りに来たチンピラなんぞに俺が優しいと思うな」
その言葉に男たちはイラつき、臨戦態勢に入るが、呆気なく真島にボコボコにされてしまった。
男「つ、強すぎる・・・」
男たちは尻尾を巻いて逃げていく。
真「ふぅ・・・怖いとこ見せてしもたなぁ」
『大丈夫、強いんだね真島さん』
真「まぁ、場数は踏んできたからのぉ。とりあえず家に入ろか」
2人はアパートに入っていく。