第25話 捜索、そして
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〈名前side〉
『・・・・・・・』
新幹線の座席に座り、窓の外を眺めていた。
手には、財布のみ。
病院から抜け出した記憶はほとんど無かった。
気がついたら新幹線に乗っていた。
大阪行きの。
あそこに行けば何かが変わる気がして。
変わらなくても
自分がいなくなるのには丁度良い街かもしれない。
しかし、時間が経つにつれ不安が高まってくる。
視界に黒い人影が増えてくる。
きっと点滴に入れられていた薬が切れてきているのだろう。また、恐怖に苛まれるのか。
わかっていても抗えない。
窓の外の人も黒く、こちらを睨み付けているように思え目を瞑る。
大阪に着くと、急いでホームから出る。
一刻も早く人混みから逃れたかった。
周りの人は急ぎ足の名前をチラリと見る。
しかしそれすらも名前には辛かった。
周りのざわざわした声も全て自分を罵倒する声に聞こえてくる。
必死に乗り継ぎ、蒼天堀の最寄りの駅に着く頃には体力に限界が来ていた。
時間はもう夜。20年ほど前よりもギラギラしている光が眩しかった。
『・・・・・・』
フラフラと歩き出す。
目的地もなく、ただゆっくりと。
時々通りすがりのおばさんに「大丈夫?」と声をかけられるが、逃げるように足早に通りすぎた。
気がついたら昔母に捨てられた公園に着いていた。
『・・・お母さん、今何してるかな・・・』
自分の人生は何なのだろう。
私は何のために生きてるの?
誰にも必要とされず
誰にも愛されず
愛した人には裏切られ
恨まれ
憎まれる
「お姉さんどうしたの?」
「男にフラれちゃった?」
「俺らが慰めてやろうか?」
公園のベンチに座っていると目の前に黒い影。
ただ、目は怒りや憎しみではなかった。
目も口も弧を描き笑っている。
でも、何の顔?
何を言っているの?
わからない
わからないよ
「何も言わないってことは合意って捉えるからね」
「・・・オッケー合意。
じゃ、人が来ないとこ行こ。ホテルとか面倒だし」
『・・・・・』
黒い影は依然として笑いながら腕を引っ張って行く。
路地裏に連れていかれ、地面に放り投げられた。
そして服に手を掛けられる。
あ、犯されるのか。
もう、どうでもいい。
「うわ、なんだこれ」
「きも!」
「地雷女かよ」
服を捲り上げると、包帯でぐるぐる巻きの身体が見え、男たちは萎えて去っていった。
罵倒の声ははっきり聞こえた。
気持ち悪い・・・か。
自分が一番思ってるよ。
ごめんなさい
嫌な気持ちにさせてごめんなさい
生きててごめんなさい
その場に座り込み、膝に頭を埋める。
二の腕を掴む手には力が入り、爪が食い込む。
『死にたい・・・死にたい・・・』
ザッ
真「はぁっ、はあっ・・・やっと、見つけたで。
何しとんのや、こんなとこで」