第23話 目覚め、そして黒
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救急車が病院に着く。
ちょうど大きな手術と被っていなかったため、そのまま手術室に通された。
事前に、出血は多いが命には別状はないだろうと話があった。手術も深い傷口を縫合するだけになりそうだと。
しかし、この不安と胸騒ぎは何だろうか、と真島は思い悩んでいた。
医師が言った通り、手術はすぐ終わり普通の病室に入ることになった。
幸いにも個室が空いていたため、個室に入れてもらうことにした。
眠っているが少し顔色が良くなった名前を見る真島。
首には青く手の痕が残っていた。身体中には包帯が巻かれている。
真「名前・・・何でお前だけこんな目に遭うんや・・・」
そういえば携帯の電源を切っていた。
桐生から連絡が来ているかもしれないと思い、携帯の電源を入れると思った通り桐生から着信が入っていた。
真「かけるか
もしもし、桐生ちゃんか?」
桐《ああ。名前は?》
真「とりあえずは大丈夫や。今は寝とる」
桐《良かった。
で、あの男なんだが
死んだ》
真島は目を見開く。
警察が到着した時、警官が持っていた銃を奪って自殺したと桐生は話す。
真「そうか、今日はおおきにな。」
桐《ああ。何かあったらまた呼んでくれ》
電話を切った後、しばらく名前の顔を見ていたが、自分も仕事に戻らなければならない。
一度神室町に戻って花枝に報告して事務所に戻ることにした。
ーーー
翌日夕方
真・花「名前が目を覚まさない?」
仕事を早めに切り上げて名前の見舞いに来た真島と花枝は、医師から聞かされたことを復唱した。
医「ええ。苗字さんは、深いキズはいくつかありましたが、術後数時間で目覚めて良いようなものでした。
しかし・・・」
昨日手術が終わったのがお昼過ぎ。夕方には目を覚ましてもいいはずだったと医師が話す。
真「もう次の日の夕方やで」
医「もしかしたら精神的ショックが強かったのかもしれません」
辛かった経験から自分を守るために意識を閉ざしているのではないか、と。
花「精神的・・・私のせいだ・・・」
真「店長はんは悪ない。悪いのは全部松崎や」
真島は今、東城会のゴタゴタの真っ最中で忙しく、付きっきりでいれるわけではないため、真島組組員で協力しながら付き添うようにすると決めた。
組員は誰も反対しようとしなかった、むしろ寝ずの番をする、俺も行きたいと言う者が多かった。
真「(名前・・・お前はこんなに愛されとるんやで。
はよ帰ってきい)」