第15話 好意
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翌日
真「来たでぇ、何か用かいな」
花「あ、真島さん。名前ちゃん、真島さん来たわよ」
名前が奥で作業をしていた時に真島が来店した。
名前はパタパタと真島の方へやってくる。
花「ちょっと込み入った話だから少し店の外で話したら?お客さん来たら対応するからさ」
真「?」
『じゃ、吾朗ちゃん、ちょっと』
真島と名前は店の脇に出て話し始めた。
『これ、昨日もらったんだ』
名前は昨日翔にもらった紙を見せる。
真「なんや?これ」
『連絡してくれって、メールアドレスと一緒に』
真「典型的なパターンやな、気にせんでええやろ。
メール送ったら危ない目にー、とかよく聞くで?」
『ええ、こわ・・・』
色々想像してしまう。
そういえば、前世でもそういう手口の詐欺などがあったような気がする。
真「ま、でも男の素性がわからんからの。
今後の出方次第っちゅうとこやないか?」
『うん、また何かあったら相談しても良い?』
真「かまへんよ。いつでも相談しぃ」
真島に話したことで少し安心し、お礼を言って店に戻った。
花枝には真島もあまり気にしなくて良いと言っていたと伝えておいた。
夕方の閉店間際
『あ・・・』
翔「こんにちは」
翔が爽やかな笑みを見せながら店にやって来た。
チラ、と花枝に視線をやると、気づいたようだ。
洗い物をしていたようで、落ち着いたら来てくれそうだ。
翔「手紙、見てくれました?」
『あ、えっと・・・はい、一応』
翔「さすがに、いきなりメールは、ダメでしたよね」
しょんぼりしながら話す翔にタジタジになっていると花枝がやってきた。
花「すいません、うちの従業員に何か?」
翔「あ、店長さん、ですか?
えっと・・・名前さんと話がしたくて。
あ、いや、ちゃんとお弁当も買いますよ!」
『あれ、名前・・・』
何故名前を知っているのか聞くと、客が名前を名前で呼んでいたのを聞いていたとのことだった。
花「・・・・他にもお客さん来るので手短にお願いしますね。お弁当を準備している間で。」
花枝は翔の様子をじっと見ながらそう言った。
翔「ありがとうございます!
じゃあ、まずのり弁ください」
『あ、のり弁ですね。』
名前はのり弁を袋に詰め始める。
翔「名前さんっていくつですか?」
『え、22です』
ちゃんと後ろには花枝が待機してくれていて、きっと何かあったら入ってくれるのだろう。
翔「あ、俺の方が年上ですね、俺26です」
そこで袋詰めと会計が終わった。
『私よりお兄さんだったんですね。
はい、のり弁です。また、来てくださいね。』
翔「はい、また来ますね、店長さんもありがとうございました」
翔が去り、見えなくなった頃花枝が名前の隣に来た。
花「思ったより良い子じゃない?
まぁ、まだ優しい男の皮を被ったヤバい男の可能性もあるけどね。
ただ・・・目の保養なのは確かね」
『はは・・・』
花枝はイケメンの翔に目を輝かせていた。
結婚に興味はないがイケメンは好きらしい。
とりあえず今すぐに害がありそうな感じではないため様子見ということになった。