第14話 邂逅
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世良の葬式の件が落ち着いたからか、またお弁当屋に真島組の人たちが顔を出してくれるようになった。
今日は真島が来ている。
真「名前、面白いもん見せたるから、今日の夜は神室町おり」
真島が言う面白いもん・・・良い予感はしないがせっかく誘われたのだ、行ってみようと思う名前だった。
『わかった』
真「ほな、楽しみにしときぃ!」
と言って楽しそうに歩いていく真島だった。
夕方、店を閉めると名前は今日は寄るところがあると花枝に声をかける。
花「用事なんて珍しいわね」
『吾朗ちゃんに呼ばれて』
花「へー、そうなんだ。ま、楽しんどいで!」
花枝と別れ、ブラブラする。
準備ができたら真島から連絡が来ると言っていたため、近くで夕飯を食べながら時間を潰すことにした。
しばらくすると
携帯電話の着信音が鳴り、電話の画面を見ると“西田さん”の文字。
真島ではなく西田だったということに疑問を持つが、電話に出てみることに。
『もしもし?』
西《もしもし名前ちゃん!急いで千両通りに来てくれる!?
早く来ないと、親父が大変なことに・・・。
あ、ちょ、親父、待ってくださ・・・!》
ブツッと切れる電話。
真島は面白いものを見せると言っていたが、何か不都合が起こったのか、急いで千両通りに向かうことに。
千両通り近くまで来ると、
『桐生さん?』
桐生にバッタリ会った。
話を聞くと桐生も西田から連絡をもらったとのこと。
真島に何かあったかもしれないと2人で指定された場所へ行くことにした。
桐「西田が言っていた場所はここか?」
『ね、あれ、吾朗ちゃん?』
名前が指差した先にいたのはフラフラしている真島だった。遠くからだったので表情までは見えない。
桐「なんだか具合悪そうだが・・・」
真「き・・・りゅう・・・ちゃ~ん・・・!」
『・・・は?』
桐「な、なんだ?」
真島はゾンビのような動きをしながら桐生を呼んでいた。
そして勢い良く走り出し、桐生に飛びかかる。
ゾンビ真島「ウ、ガァアア!!」
桐「クソ、はなせ!」
バキッ
『あ』
真島を振りほどこうと殴る桐生。
当たり前のように殴る桐生に驚いた。
桐「ハァ・・・ハァ・・・」
ゾンビ真島「ウウゥゥ~!!」
『(何してんの?)』
心の中でツッコミを入れる名前。
それに対して桐生は真島がどうにかなってしまったと信じているようだ。
ピリリリリ・・・
そして西田から桐生に電話が入る。
西《お、叔父貴・・・無事、ですか・・・?》
桐「西田か?おい、どうなってるんだ?兄さんに何があったんだ?」
西《親父が・・・ゾンビになっちまいました》
ゾンビ親父に噛まれたらみんなゾンビになるから気を付けろ、そして自分は手遅れだと言う西田。
今頃神室町中にゾンビになった真島組組員がいると。
さらには一般の人の悲鳴も聞こえ、桐生はもう疑いを持たなかった。
西《ゾンビ親父は、名前ちゃんのことも、ゾンビにしようとしてます・・・名前ちゃんを守りながら・・・ゾンビを・・・ウガァア・・・!》
ブツッ
『何でした?』
桐「真島の兄さんがゾンビになっちまった」
桐生は名前に電話の内容を伝える。
名前は、以前真島が言っていた“桐生を強くするため”の一環の何かであると察した。
『(面白いから見てよ)』