第12話 本心
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今までずっと聞きたかったと言うかのように、ママは真島と名前に声をかける。
ママ「あんたたち、どんな関係なの?
恋人でも父と子でも無さそうだし、でもそっちの子は吾朗ちゃんとか呼んでるし」
『・・・・・・どう?吾朗ちゃん?』
うーん、と悩む2人。
自分達でもどんな関係なのかわからないらしい。
友だち、家族、恋人・・・どれでもない特別な何か。
真「・・・昔の戦友?」
『ははっ、間違いないね』
ママ「・・・わかった、そういう感じなのね」
ママは2人のやり取りに苦笑いしながら納得した。
ママは真島が東城会に入ってすぐからの知り合いだったため、そんなやりとりでなんとなくわかった。
お互い辛い時期を共にしたということだろうと。
真「ほな、そろそろ店に迷惑やから帰ろか」
『うん』
2人はママにお礼を言って店を出ていった。
店を出ると真島は名前に話しかける。
真「俺ぁこれから事務所戻らなあかん。気をつけて帰り」
『うん、ごめんね今日は。みっともない姿晒して』
真「気にせんでええ。思春期や思とくわ」
『あ!子ども扱いして!このアラフォー親父!』
真「ヒヒッ、言うようになったやないか」
2人で笑い、じゃあ、と軽く挨拶をするとお互い背中を向けて歩きだした。
ーーー
真島組事務所
真「帰ったでぇ!」
ボコボコにされると思っていた西田たちは、機嫌良く帰って来た真島を見てホッとする。
しかし西田が、名前とはどうなったか聞きに真島に近づくと
ドゴオ!
拳が脇腹にめり込んだ。
ぎゃぁああ!と騒ぐ西田と今回の件に関わった組員たち。
真「今日は一発ずつで勘弁したる。こっち来んかい!」
ひぃい・・・と言いながらも真島の前に並ぶ組員たち。1人ずつ殴られていく。
西「ど、どうだったんすか・・・仲直りはできました?」
殴られたところを押さえながら西田が真島に聞くと、真島は「当たり前のこと聞くなや」と言ってドカッと近くにあったイスに座った。
真「明日から俺らが弁当屋の常連になるでぇ!」
少しの沈黙の後、組員たちはうおお!と喜びの声をあげた。
真「随分嬉しそうやないか、別に俺の奢りちゃうで?」
西「いや、俺らは親父の幸せが一番嬉しいっすから!」
組員もうんうんと頷いている。
厳しくも面白く、何だかんだ人情深いため組員に畏敬の念を抱かれているようだ。
真「ああ?何や偉そうに言いよって」
組員「それで、親父はあの子とくっつかないんすか?
いっつもキレイな人見ると口説いてるじゃないですか。あの子も可愛いからワンチャンそうなのかと」
真「はぁあ?」
組員「めっちゃ年下の可愛い彼女さんとか良いっすねぇ」
真「・・・あいつはそんなんやない」
真島は目を伏せながら話す。
組員は頭に?を浮かべていた。
しかしすぐに口角を上げいつもの表情になる。
真「とにもかくにもや。名前が楽しく平和に生きられるよう真島組で守ってくで!」
組員「「「うっす!!」」」