第9話 さようなら
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ーーー
翌日
真「いよいよやな。」
『うん』
ホテルから出ると、公園に向かう。
『ここでマコトお姉ちゃんとたこ焼き食べたね』
真「ああ」
『マコトお姉ちゃん・・・会いたかったな』
今、マコトはもうどこにいるかわからない。
意識は戻ったと聞いたため、きっと大丈夫なのだろう。
真「お前は肩大丈夫やったんか?」
『ん?そんなに深い傷じゃなかったから大丈夫。』
そういえば・・・と名前は何かを思い出す。
『ずっと聞きたかったんだけど、吾朗ちゃん、マコトお姉ちゃんの腕時計持ってる?』
真「あ?おお、持っとるで」
『直せないかな?どこかの修理屋さんで』
真島と名前は修理屋を探すため、神室町を歩くことにした。
『あ、ここ』
名前は時計を修理できそうな店を見つけ、入った。
店員曰く、完全に直すには1ヶ月ほどかかるらしい。
『1ヶ月かぁ・・・』
真「俺が責任持ってマコトに届けたるから安心せぇ」
『・・・お願いね』
真島は、寂しそうな名前の顔を見ると、昼飯はどうしようかと話題を変える。
『んー・・・うどん』
真「素朴やな」
別に食べたいものとか無いしなぁ、と呟く名前。
真島とゆっくり食べられれば何でも良かった。
近くにうどんを食べられる場所があったため、店に入る。
『ゆっくりお店でご飯なんていつ振りだろうなぁ』
真「いっぱい食べ」
うどんが運ばれてくると、目を輝かせる名前。
真島は微笑ましく思っていた。
『わぁ、おいしそう!
あちっ』
真「ちゃんとフーフーしぃ」
『・・・』
名前はじっと真島を見る。
真「なんや?」
真島は訝しげな顔で見返した。
『5歳児扱いしたなぁって思って』
真「5歳児やろ」
『ふふっ。
あ、5歳児にはこのうどんは多いので、半分あげるから代わりにそちらのカレー少し頂けたらと思ってます』
真「5歳児はそんな交渉せんわ・・・
カレー食べたいんか?」
『食べたい』
真「ほれ」
真島は自分のカレーを名前に差し出した。
名前はカレーを食べると嬉しそうに笑う。
真島は、その様子をじっと見ていた。
目に焼き付けるように。
『はぁ、美味しかった』
真「そりゃ良かった」
『今までで一番美味しかったなぁ』
真「・・・そうか」
お店を出ると近くの公園に行く。
ベンチに座り、ゆっくり話をする。
『吾朗ちゃん』
真「?」
『私、絶対忘れないからね』
真「・・・ああ」
『吾朗ちゃんは、私のくすんだ世界に光をくれたから・・・。
それだけで頑張れる』
真「・・・無理しなや」
『うん・・・』
真「ほな、そろそろ行こか」