第9話 さようなら
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世「名前さん、行くぞ」
『あ、はい』
真島が出ていってしばらくすると、日侠連の人たちが数人迎えに来た。
とある料亭
世良と名前が座っていた。
名前は全てが終わった安心からか、水を飲むと目蓋が重くなりコクン、と船を漕ぎ始めた。
世「疲れたか?」
『ん。』
世「そのままだとテーブルに頭をぶつけるぞ」
そう言うと、世良は自分の座布団を名前の座布団の横に敷き、簡易布団のようにした。
世「真島が来たら起こしてやる、安心しろ」
『ありがとー・・・ございます』
名前は座布団に寝転がり目を閉じるとすぐに夢の世界へ入っていった。
世良はそれを見るとフッと笑い、酒を呷った。
数時間後、真島が料亭に到着する。
パタン・・・
襖を開けると真島の目には世良と、寝ている名前。
世「ご苦労だった。」
真「無事ケジメはつけてもらったで」
真島は嶋野とのやり取りを世良に話した。
世「そうか」
真「名前が世話んなったな」
真島は名前を抱き上げ、世良に背中を向けて歩き出す。
真島は適当なホテルをとり、休むことにした。
『・・・ん、吾朗ちゃん・・・?』
真島がタバコを吸っていると、名前が目を覚ます。
『吾朗ちゃん、おかえり』
寝起きの顔で迎える名前に、真島も頬が緩む。
真「ああ。無事、終わったわ」
『全部、終わったんだね・・・』
少し寂しそうな名前に真島は何かを察する。
『吾朗ちゃん・・・
私、もう、さよなら・・・しようと思う』
真「・・・決めたんやな」
『うん。ありがとう、大変だったけど楽しかった』
真島も微笑んで名前を見る。
『明日の夜にでも、児童相談所とか行こうかなって』
真「明日の夜か。じゃあ昼間はのんびりしようやないか」
『うん!』
2人は明日に備えて眠ることにした。