第8話 銃声
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六本木
セバスチャンビル屋上
マコト、名前は渋澤につれられ、堂島組組員が並んでいる場所に向かう。
堂島宗兵が後からやって来て椅子に座る。
渋「親父、マキムラマコトさんをお連れしました。
一緒にいる子どもは知り合いだそうで、マキムラさんから離れなかったので一緒に来てもらいました」
宗「可愛らしいお嬢さんだ。こんな男たちに囲まれて怖いよな?すぐ話を終わらせるからよ」
『・・・・・』
依然マコトに張り付く名前。
堂島は名前から渋澤に目線を向ける。
宗「よくやった、渋澤。
次期若頭、これで決まったな」
堂島の言葉にピクリと反応する堂島の脇にいる2人。
若頭補佐の阿波野と久瀬だった。
宗「それで、マキムラさん・・・?
“カラの一坪”の件で俺に話があるって?」
マ「土地はあなた方にお譲りします」
しかし、条件があるという。
名前は嫌な予感がするがマコトの話に耳を傾ける。
マコトは、若頭補佐である渋澤、阿波野、久瀬の3人の首を自分の前に並べてほしいと言う。
『!!(さすがに無理だよ、下手したら今すぐ殺される。甘く見すぎだって・・・)』
堂島も、マコトの言葉に雰囲気が変わる。
まさに極道という冷たい雰囲気だ。
名前は眉間にシワを寄せる。
マコトを殺させないために自分には何ができる、と頭を回転させていた。
宗「・・・かわいい子分の首で土地を買えと?
俺がその条件を呑むと思うのか?」
マ「あなたが条件を呑まなければそれはそれで構いません。
そのときは他の方に土地を売るだけです」
堂島はなるほど、と言い話を続ける。
“カラの一坪”はお役所でも気づかなかった土地で、知らなかったことにして再開発計画を進めることもできると。
しかし、再開発が進んでから土地の所有権を主張してきたらマズイ。
ただし、土地の所有者が何も言わなければ良い。
“カラの一坪”を所有する権利のあるこの世でたった一人の人物、マキムラマコトが何も言わなければ。
『(相当マズイ状況・・・吾朗ちゃん・・・!)』
宗「女子どもだろうが、ヤクザを舐めちゃいけねぇな」
『!!』
その瞬間、堂島の後ろにいる男がマコトに銃を向けているのが見えた。
マコトにはきっと見えていない。
『だめ!!』
ドッ
パァン・・・
名前はマコトを思い切り突き飛ばした。
マ「名前ちゃん!?どうしたの!?」
『うっ・・・マコトお姉ちゃん逃げて!!』
肩が熱い。肩に銃弾が当たったようだ、しかしそんなことは気にしていられない。
名前は倒れ込んだままマコトに向かって叫ぶ。
マコトは不安そうにキョロキョロしていた。
その時
バンッ
勢い良く扉を開き、真島が飛び込んできた。
真「マコトぉ!」
マコトは声の方に顔を向ける。
真島はマコトに向かって走る。
しかし
パァン・・・
崩れ落ちるマコトの身体。
真島は間に合わなかった。
『あ、ああ・・・』
真島は立ち尽くす。
腹部から血を流し倒れるマコト、肩から血を流したまま地に伏せている名前が目に入る。
真「なんやこれは・・・?」
堂島は固まっている真島を一瞥すると立ち上がり、踵を返す。
渋澤は近くに倒れていた名前を抱え上げる。
『っ、な、に・・・?』
渋「保険だ」
『や、離、して!吾朗ちゃん!!』
渋澤は聞く耳を持たず、名前を抱えたまま堂島についていく。
名前は動く方の腕を必死に真島に伸ばす。
真「名前!!」
真島は手を伸ばし名前を抱えていく渋澤を追いかけようとするが、堂島組の組員に囲まれる。
その間に、堂島と若頭補佐の3人、マコトを撃った男老鬼、そして名前はヘリで空へ。
真島は怒りを露にし、ジャケットを脱ぐ。
真「おのれら全員、地獄に送ったる・・・
ぶっ殺したるわぁ!!」
堂島組組員を一網打尽にしていく真島。
全員倒すと、マコトの元へ向かった。
まだマコトは息をしており、真島に自分が馬鹿で世間知らずだったばかりに上手くできなかったと、名前を怖い目にあわせたことを話す。
そして話し終わると気を失うマコト。
真島はマコトの手を握り、誰かこの娘を助けてくれと祈る。
世「真島!」
そこへ、世良が現れマコトを病院へ連れていくよう命じた。
真島は世良を信じ、マコトを託す。