第5話 別れ
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途中何度か敵に遭遇するも、無事ほぐし快館近くまで来る。
真「怪我ないか?」
真島はマコトと名前に声をかける。
マ「大丈夫」
『私も』
そこへ李が走ってやってくる。
闇医者を仲間のところに連れていったようだ。
李「それより車や。
まだ追手が来るかもしれんのやろ?
車はあれや」
見ると、ほぐし快館の前にバンが停まっていた。
李「ちょお待っとれ」
李は先にバンに乗り込み、車を近くに持ってこようとしているようだ。
真「こっちや」
真島はマコトをつれ、バンの近くに向かっていく。
名前は後ろから追手が来ていないかその場に留まり一度確認する。
そして李がバンにカギを差し込みエンジンをかけようとした瞬間
ドォオン!!
「「『!!!!』」」
車が爆発し、真島、マコト、名前は後ろに吹き飛ばされる。
周りが火と煙に包まれる。
『っ・・・痛っ』
名前は少し離れた場所にいたため、掠り傷程度で済んだ。
しかし、真島、マコトは倒れ込んだまま動けないようだった。
少し体は痛んだが、歩いて真島のところへ向かう。
『吾朗ちゃん・・・大丈夫?』
真「あ、ああ・・・なんとか、な。
マコトも、息は、あるようや」
『李さんは・・・』
李が乗ったバンは真っ黒で激しく燃えていた。
たぶんもう手遅れだろう。
バンの方を真島と名前が見ると、1人の男が歩いてきた。
『!』
真「佐川・・・!」
佐川はゆっくり真島たちに向かってくる。
右手には銃を持って。
佐「お前さぁ、ひどいよ。
なんで俺に嘘ついちゃうの?
悲しいじゃん、俺にこんなことさせんなよ」
佐川は今度はちゃんと東城会に戻れるよう嶋野に話をして来る予定だったと話す。
佐「なのに、なんでこんな真似すんの?
嘘つかれたら、お前のこと助けてやれないよ。」
佐川は一度ため息をついた後、
佐「もう殺すしかなくなっちゃったよ」
と話す。
名前は目を見開き、真島たちの前に出て守るように手を広げる。
佐「邪魔だよ」
『嫌、絶対に殺させない』
佐「はぁ。お前は良い殺し屋になれるから近江連合で飼って教育しようと思ったんだがなぁ。」
名前に向かって銃口を向けた。
名前はまっすぐ佐川を見る。
『残念だったね』
佐「そうだな、残念だ。
ま、3人一緒に殺してやるよ」
佐川は引き金に手をかける。
その時、
パシュッ
『!!(サプレッサー付きの、銃声・・・?)』
名前が音に気づくと同時に佐川が崩れた。
佐川が銃口をこちらから後ろに向けると、次は銃を持つ手を撃たれる。
佐「な・・・なんだ、これ・・・?」
佐川は地に伏す。
佐川を撃った人物に目を向けると、白いスーツを着た強面の男だった。
胸元にバッジを付けている。
『(この人も、ヤクザ・・・?)』
白スーツの男は佐川の横を通りすぎ、真島たちに近づいてくる。
『来ないで』
名前は男を睨み付けながら真島たちを守る。
それでもどんどん近づいてくる男に名前は向かっていき、身体を押す。
『ダメ・・・殺さないで!お願い』
小さい声で懇願する名前に、男はしゃがんで目線を合わせると
「殺しはしない、どいていてくれ」
名前をグイ、と強くも優しく押し端に寄せると、マコトの顔を確認する。
真「誰や、お前・・・」
真島が男の腕を掴むと、男は銃で真島のこめかみを強打し気絶させた。
『吾朗ちゃん!』
男はマコトを抱えて去ろうとする。
「お嬢さんはどうする?」
突然話しかけられ戸惑う名前。
『え?』
「きっとこのまま眼帯の男といてもあの男に良いように使われるだけだ。
眼帯の男にも、お嬢さんにもメリットがない。
むしろお互いに足を引っ張り合って殺されるか死ぬまで搾取される。
だからといって1人で逃げてもどこまでもあの男は追ってくる」
『・・・一緒に来いってこと?』
「ああ。悪いようにはしない」
名前は真島とマコトを交互に見る。
『・・・』
ここまでか、と名前は思った。
真島は確実に佐川の怒りを買った。自分がいても迷惑になるだろう。
名前は真島の所に行き、目を閉じている真島のジャケットをギュッと掴む。
『吾朗ちゃん、ごめんね、バイバイ』