第5話 別れ
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倉庫に入ると、李とマコトがソファに座っていた。
李「おう・・・!お前ら、無事やったんやな」
真「あんたに預かりモンや」
真島は闇医者から預かった痛み止の薬を李に渡した。
しかし、それを不思議そうに見て李はこんなもの別にいらないと話していた。
『?』
李「それよりどないやった?電話の男とグランドで会うたんやろ?」
マ「あの・・・なにかあったんですか?電話の男って・・・?」
マコトは心配そうに聞く。
李は誤魔化そうとするが、マコトは自分が狙われているから周りが動いていると分かっていた。
マ「私にも何か手伝わせて・・・ただずっとここに篭って守られてるだけなんて、私・・・」
李と真島はマコトをじっと見る。どう話したら良いか考えているのだろう。
真島はほぐし快館で襲ってきた連中の頭である西谷に、マコトを渡せと言われたと伝えた。
そしてマコトを狙っている理由を聞き出す前に警察に連れていかれたことも。
真「西谷も、俺の雇い主の佐川も、元をたどれば同じ近江連合や。
どうやら近江ん中でもマキムラマコトをさらう派と殺す派で別々に動いとるらしい」
真島は、佐川がマコトを殺さなかったことに勘づいていると李に話した。
真「お前らは、すぐ蒼天堀から出た方がええ。」
ここが佐川に見つかるのも時間の問題だと言った瞬間、
ガチャ、キィーー・・・
静かに扉が開く。
全員そちらに目を向けると、闇医者が入ってきた。
『・・・尾けられた?』
真「そうみたいやな」
闇医者は、お金に目がくらみ李を売ったようだ。
闇医者の後ろから男たちが現れる。真島はその男たちに見覚えがあった。
真「李!こいつら佐川の手下や!」
『・・・』
名前は戦闘では足手まといになると思い、マコトの横に行く。
李がマコトと名前の前に手を出して守るように立つ。
ホームレス風の男は、バールを振りかぶったと思いきや、闇医者の胸にバールを突き立てた。
『!!』
目を見開く李と名前。
「え・・・ぇ・・・」
闇医者も何がなんだか分からないというように突き立てられたバールを見る。
そしてバールを抜かれると悲鳴を上げながら床に倒れた。
『・・・ひどい』
李「用が済んだらもういらんちゅうことか。
普通やないでこいつら」
真「李、その娘と名前を見とれ。
こいつらには、今まで散々世話んなっとるんや」
真島は佐川の手下と対峙する。
見た目はただのカモフラージュだったようでホームレス風の男も強かった。
しかし、男たちの持っている武器をかわしながらダメージを与え、全員倒していった。
全員倒し終わると、李は闇医者に話しかけている。
金が大事だと言ったが、死んでしまっては使えないと。
真「李・・・まだ終わっとらんで。
他にも佐川の手のモンが駆けつけてくるはずや。
そいつはほっとけ。
あんたを裏切った男やぞ」
李は闇医者を助けてから行くと話す。だから真島はマコトと名前を連れて先に出ろと。
李「・・・後で合流する。お前らは先にほぐし快館に行け」
ほぐし快館の前に車があるため、それに乗って逃げる算段のようだ。
マ「な、何が起きてるの・・・?李さん・・・!!」
真「李のおっさんは後で合流する。
お前のことは俺が守ったる。名前もいるから安心せぇ」
そう言うと真島はマコトの腕をとり、歩き出す。
マ「全部、私のせい・・・?ごめんなさい・・・
私のせいで、ごめんなさい!」
『マコトお姉ちゃん泣かないで。大丈夫』
真「そうや。お前はなんも悪ない」
李「マコトを・・・頼むで」
真島は、わかったと短く返事すると倉庫を出ていく。
倉庫を出た瞬間、佐川の手下らしき男たちが待ち構えていた。
『マコトお姉ちゃん、こっち』
マ「え?うん」
名前はマコトを離れた場所に連れていく。
真「お前ら佐川に伝えろや!
俺らはこの街を出るで!
早うかかってきたらどや?
俺を止めてみろやぁ!!」
真島はすぐに男たちを伸し、ほぐし快館へ向かっていく。