第37話 弁当を作る理由
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2週間後
あれから桐生からも何の音沙汰も無く、少しだけ不安な日々を過ごしていた。
しかし、いつお弁当を買いに来てもいいように仕事は毎日欠かさず出勤した。
花枝「最近真島さん来ないわね」
『・・・忙しいみたいで』
花枝には忙しくて来れないと誤魔化している。
逮捕されたなど言って心配をかけたくなかったのだ。
「っと、ここかな?へぇ、神室町で仕事してたけど来たことなかったな」
『え・・・秋山さん!』
花枝と話していると、聞き覚えのある声がしてそちらを向く。すると、ワインレッドのスーツを着た秋山がいた。
谷「俺もいるよ」
『谷村さんも!』
花枝「なに?また新しい知り合い作って。今度は何に巻き込まれたの?」
“知り合いが出来る=何かに巻き込まれた”と解釈する花枝に苦笑いを浮かべる。
ここで話すのもなんだから、と2人は弁当を購入すると名前とともに谷村の車に乗った。
『え!?警視庁の副総監が汚職で自殺!?』
秋「知らなかったの?」
谷村の車内で事の顛末を少しだけ聞いた。
警視庁の副総監である宗像が全ての黒幕だったと。
『そっか。みなさん勝ったんですね、良かった』
谷「ニュースとかしっかり見た方が良いよ?」
『あー、馬鹿にしましたね?弁当あと10個買わせますよ』
全て終わったということは、真島も帰ってくるだろうかとホッとする。
『でも、教えに来てくれてありがとうございました。私はずっとお弁当屋で仕事してるので、また来てくださいね』
秋「うん、また来るよ」
名前は2人と別れ花枝の待つ店に戻った。
表情が穏やかになっていたのだろう、花枝は嬉しそうに笑っていた。
『もうすぐ、吾朗ちゃんお店に来てくれるかもしれないです』
花枝「そう!良かったわね」
『はい!』
3日後
吾「いやぁ、ひっさしぶりやのう!」
『あー!遅い、吾朗ちゃん!』
真島が釈放されたようで弁当屋に顔を出していた。
吾「すまんすまん、心配かけたの」
『ホントだよ・・・冴島さんは?』
吾「ああ、冴島は東城会直系の組長になるってんで忙しそうにしてんで」
冴島は騒動のあと、東城会直系冴島組を立て、東城会を支えることにしたようだ。
吾「さて、今日は何の弁当にしようかのう」
『あ!私のオススメはね、焼肉弁当だよ!』
吾「あ?焼肉弁当?」
花枝「ふふっ、真島さんが久しぶりに来た時にたんと食べてほしいからって、最近ずっとお肉もお米も増量してるんです。名前ちゃんが提案してくれて」
真島は、自分が逮捕された時に名前に見られていたことを思い出していた。
きっとショッキングな場面だっただろうが、そこから塞ぎ込まず前を向いて弁当を作り続けてくれたのだ。
吾「強くなったな」
『ふふっ、強くないとここじゃ生きられないもん』
吾「そうやな!じゃ、明日からも肉増量で頼むわ!」
『明日からは値段上げるからね!』
吾「・・・しっかりしとんなぁ」
名前、花枝、真島で笑い、それぞれの仕事に戻っていった。
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