第37話 弁当を作る理由
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『お疲れ様でしたー』
花「お疲れー」
弁当屋の仕事を終え、店を閉めて花枝と別れる。
今日はドンキに寄って帰りたかった。
『ホントに警官とパトカー多いなぁ、何かあるの?』
ドンキで買い物を済ませ、外に出ると雨脚が強まってきていた。しかし警官の数は減らない。
『ちょっと行ってみよう』
警官らの後を追って行ってみようと思った。
警官はミレニアムタワーに向かって歩いていた。
そういえば、真島組の新しい事務所はミレニアムタワーの最上階にあると聞いたが、関係はないだろう。
そう思っていると、
桐「名前・・・」
『あれ、桐生さんさっきぶりですね。先ほどの女性は?』
桐「ああ、待機してもらってる。ちょっと真島の兄さんに用があってな」
しかし、ミレニアムタワー前には人だかりができており、その中には警備する警官の姿もある。
タワー内で何かが起こったのだろうか。
何かと事件や爆発などが起こるが、今はそういったニュースは聞いていない。
その時、ミレニアムタワーの正面入口が開く。
『え・・・・・』
桐「なっ・・・・」
そこから出てきたのは、警官に両腕を掴まれ連行されている真島だった。
『吾ろっんぐ?』
名前が声をかけようとするも、桐生に口を塞がれる。
警官に真島との関係を勘付かれたら面倒なことになると思ったようだ。
それに、今誰が見ているかもわからない。敵が名前の存在に気づいたら、また狙われるかもしれない。
桐「我慢してくれ名前。俺が行ってくる」
『うん・・・』
名前は少し離れたところから、心配そうに真島を見ていた。
桐「真島の兄さん・・・」
パトカーまで後数メートルという時、真島が桐生に気づき近づいていった。警官は勝手に動くなと言うが、聞く耳を持たないという表情で桐生のもとへまっすぐ向かった。
吾「うまいことハメられてしもた、これでしばらく身動きが取れへん」
桐「誰にやられた」
吾「大吾や」
その一言には桐生も驚きを隠せなかったようだ。
それもそのはず、真島組も所属する東城会の会長の堂島大吾が幹部である真島を逮捕させるなどあり得ないと思っていたからだ。
警官は勝手に話すなと真島に言う。真島は警官に手を引かれ踵を返す。その時、名前と目が合い、一瞬だけ目を見開いた後桐生に声をかけた。
吾「急げや桐生ちゃん、全部の事件は繋がっとる。
25年前のヤツも、100億の事件も・・・靖子ちゃんのヤツもや」
『・・・?』
25年前の事件と100億の事件は知っている、しかし靖子とは誰だ、と思ったがそこまで深く探ることはないのだろうと思った。
吾「このままやと、俺らの東城会が潰されてまう・・・それに、今は靖子ちゃんが危ない。
お前しかおらん、後は頼んだで」
真島はそう言うとパトカーに乗って行ってしまった。
『何で・・・』
桐生は名前とともにミレニアムタワーから少し離れた路地裏に来ていた。
桐「何が起きてるのか、詳しくは俺にもわからねぇ。ただ、これから先は裏社会の人間の話だということはわかる。
兄さんが心配だとは思うが、名前は関わらないでくれ。何かあったら必ず報告はする」
『・・・・わかった』
名前は一言そう呟くと、フラフラと歩き出した。
真島が逮捕されるなんて・・・もう会えないのだろうか。
『・・・とは言ったものの、このまま帰るのもな・・・。花屋さんなら何か知ってるかな』
名前は賽の河原へ向かった。