第2話 真島宅へ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ーーー
夜12時過ぎ
『ねむ・・・』
名前は目を擦りながら起きていた。
真島の仕事はきっと夜遅くまでかかると思い、夕方に寝ておくなど調整していた。
しかし、いくら夕方たくさん寝たとはいえ、この時間になると眠気が限界に達してきている。
もう寝ようかと思い、布団の準備を始めると
ガチャ・・・・
名前が寝ていると思ったのか、慎重に鍵を開けて入ってくる影が見えた。
『おかえりなさい』
真「起きてたんか」
真島は名前が起きてたことに驚いていた。
名前は夕方いっぱい寝たことを伝えた。
真「さよか。
なぁ、名前。やっぱり俺と一緒にいるのやめへんか?」
『・・・・え?』
突然の話に戸惑う名前。
真島の顔を見ると、苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
なにか今日の仕事中にあったのだろうか。
『どうして?』
真「・・・危険な仕事を頼まれたんや。お前の世話なんかしてられんようになる」
真島は、佐川に“マキムラマコト”という人物を殺害するよう命じられていた。
真島は人殺しはしたくなかったが、脅されている身分、逆らえずに了承してしまった。
一線を越えてしまえば真っ当な人生には二度と戻れなくなると佐川は言っていた。
名前と一緒にいられなくなる、いてはいい人間でなくなる。人殺しなんかと名前は住む世界が違う。
真「せやから・・・『やだ』
名前は真島の言葉を遮って拒否した。
今の真島の顔は、前世で自分が暗殺を頼まれた時と同じような顔をしている。
真島は“殺し”とは言わなかったが、もしかするとそういう仕事を頼まれたのかもしれないと思っていた。
『私は大丈夫だよ。大丈夫』
まっすぐな目で真島を見ながら話す。
真島は一瞬顔を歪めるが、はぁーと大きなため息をつく。
真「昨日も思うたが、名前は強情やな。
わかった。今の話は忘れてや」
『ありがと。
私も協力できるとこはするよ』
真「はっ、俺は5歳児に助けられるほどしょーもない男やないで?」
『はは、そうだね。
でも・・・・無理しないでね』
そんな言葉、意味が無いのかもしれない。しかし何も言わないよりは気持ちが楽になればと思った。
真島はフッと笑うと名前の頭をグリグリ撫で回し、
真「早く寝ぇ」
と言うと名前に布団を掛けた。
『おやすみ』
真「ああ」
名前は布団にくるまり、目を閉じた。
真島は極道に戻りたいと言っていたが、きっと殺しなんてしたくないのだろう。目がそう語っていた。
じゃあ自分が前世で散々人を殺してきたと知ったらどうなるのだろうか。
失望される?
怖がられる?
きっと一緒に居てくれなくなるだろう。
名前は絶対にバレないようにしなければ、と強く決意していた。
第2話 終