第34話 銃
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花「ん・・・」
花枝が目を覚ますと、冷たい床に転がされていた。
花「名前ちゃん・・・?」
ボーッとする頭を振り、名前の姿を探す。すると近くに横になっていた。
名前の様子を見ると、だいぶボロボロだったため息を飲む。
花「名前ちゃん、起きて」
小さい声で名前を呼ぶが返事がない。
かなり痛めつけられてしまったのだろうか。
部屋の様子を見ると、奥には千葉と山口の姿も見える。
名前よりもボロボロだった。
組員「起きたか」
部屋に組員が入ってきて、起きている花枝に話しかけた。
花「・・・私たちをどうするの?」
壺井組の組員は、千葉の教えた通り真島組を潰すために攫ったと答える。
組員「もうすぐ親父が戻ってくるからそん時に色々聞きな。俺はこいつらに用があるからな」
組員は、千葉と山口を蹴り、起こす。
千葉「ぐっ・・・・」
組員「おら、起きろよ。今すぐ殺すか?」
花枝は、千葉の髪を掴みながらぐっと顔を上げさせている男を見て眉間にシワを寄せる。
花枝「やめてください・・・」
組員「あ?俺達は極道なんだ。裏切ったやつには容赦しねぇんだよ」
頭をガンと床に叩きつけた。
痛みに千葉は呻く。
その時
『っ、げほっ・・・』
花枝「名前ちゃんっ」
名前が目を覚ました。暴行を受けたときの衝撃なのか、咳き込んでおり、心配した花枝が声をかけてくる。
『花枝さん、無事で良かった・・・。
ここは?』
壺井「俺らが使ってるビルだよ。
防音もしっかりしてるし周りは廃ビルばかり。ここなら組同士がドンパチやっても誰も気付かねえ。
叫んで助けを呼んでも意味ねぇぞ」
頭上から降ってくる声に、眉間にシワを寄せながらその相手を見た。
『別に、真島組が来るなら他の助けはいらないから』
壺井「はっ、相変わらずの態度だな。
まぁ、真島組を潰して東城会を頂いたら、お前もそんな口叩けねぇように教育してやるからよぉ」
名前と花枝の身体を見定めるかのように見てくる壺井に嫌悪感を抱き、顔を背けた。
すると奥に千葉と山口が見える。2人とも目を覚ましていたようで、静かに状況を見ていた。それに気づいた壺井は、2人に向かって話しかける。
壺井「千葉、山口ぃ、どういうつもりだったんだ?」
千葉「・・・すんません」
壺井「すんませんじゃねぇだろ?お前らは俺を裏切ったんだ、極道だったらケジメのつけかたっつうもんがあるだろうが」
千葉「わかってます・・・わかってますけど、さすがにやり過ぎです。堅気に手ぇ出しちゃいけねぇっすよ」
壺井は千葉の話を無表情で聞く。
そして腹部に蹴りを入れた。
千葉「ぐぅっ!?」
『千葉さんっ』
名前はモゾモゾ動き、千葉の方へ向かう。
壺井「てめぇの親は誰だ?ああ?
親がやれっつうことが出来ねぇのか!?」
千葉「堅気には、手ぇ出しちゃダメっす・・・
それ以外なら、何でもしますから」
壺井は千葉を足蹴にしながら罵声を浴びせる。
千葉も痛みを必死に堪えながら自分の思いを話していた。
『もう、やめてください。千葉さんは真っ当なことを言ってると思います』
名前は千葉と壺井の間に身体を割り込ませ、これ以上千葉を傷つけさせないようにした。
壺井「・・・じゃあお前が俺のこのイライラの捌け口になってくれんのか?」
『・・・なれと言われれば』
千葉「ダメだ、名前ちゃん・・・親父は、本当に・・・容赦しないから」
千葉はフォローしてくるが、名前は壺井を睨みつけたままだ。
壺井「はっ、今更やめてなんて言うなよ?」
壺井が千葉の前にいる名前を見ながら足を上げる。
そして足を振り下ろし、名前に当たる瞬間
バァン!!
「親父!!真島組が来ました!!!」
扉を勢い良く開け、壺井組の男が入ってくる。
壺井は名前に向けていた足を退けると振り返り、男の話を聞いた。
どうやら真正面から立ち向かってきたようだった。