第33話 知らせ
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組員「余計な怪我したくないでしょ?大人しく捕まりな」
1人の組員が名前に手を伸ばした時
グイッ
ドガッ!
ガシャァン!
男の腕を捻り、相手がバランスを崩したところで近くにあったバッグを思い切り振った。
バッグは男の顔を直撃し、近くにいる仲間を巻き込みながら後ろにフラついた。
組員「このアマァ!」
逆上した男が走って近づいてくる。
再度バッグを振り回し、男に当てようとする。
しかし
ガシッ
組員「同じ手を何度も食らうかよ」
グイッ
『きゃあっ!!』
バッグを掴まれ、男の方に引き寄せられてしまった。
そして動けないように二人がかりで羽交い締めにされる。
『花枝さんっ!逃げ・・・え?』
花枝だけでも逃げてほしいと言おうとしたが、花枝はソファに倒れ込んでいた。
ずっと自分の後ろにいたのに、なぜ、と思いあたりを見回すと、床に溢れたカフェオレが見えた。
『睡眠薬・・・?』
店主が壺井の仲間なのだ。きっと飲み物に睡眠薬が入れられていたのだろう。
壺井「なんだ、お前は飲まなかったのか?
怖い思いしなくて済むから、今からでも飲むかぁ!?」
ガハハと笑いながら話す壺井。
歯を食いしばり、千葉の方を見るとすでに他の組員たちに暴行を受け、フラフラだ。
そして花枝を連れ去ろうとしているのか、男が2人花枝の方に向かう。
『花枝さんっ!』
ダンッ!
組員「ってぇ!」
名前は思い切り自分を拘束していた男の足を踏みつける。男は踏まれた片足を引っ込めたため、もう片方の足を蹴りバランスを崩させた。
逃れようとするが、グッともう1人の拘束している男に掴まれ、痛みに唸る。
組員「いい加減にしろよ」
『そっちの人は、真島組と関係ない・・・だから、連れて行かないで。
私だけで十分でしょ。組長の真島吾朗とは、私のほうが関わりがある。
一緒に住んだこともある(幼児期だけど)』
今まで静かに状況を伺っていた壺井はそれを見て高笑いし、名前の眼の前まで来る。
壺井「良いこと教えてくれてありがとよ」
バチンッ
『っ!?』
突然頬に痛みが走る。
壺井に平手打ちをされたようだ。
壺井「じゃあお前は痛めつけてから真島組に見せるとするか。威勢も良くて楽しめそうだ。
おら、先にそっちの女と千葉と山口を車に詰め込んどけ」
『だめっ!私は、どうなってもいいから!その人たちはっぁ”っ!?』
花枝たちを引きずっていく男たちに叫ぶが、壺井に腹部を蹴られ呼吸ができなくなる。
壺井「健気だなぁ。良い女だ、俺に逆らわなければな」
『っ・・・離、して』
壺井は名前の髪をグイッと引っ張り、自分の方に向けさせる。
名前は壺井を睨みつけ、手を離してと訴える。
壺井「ははっ、極道を舐めんなよ」
ドッ ガッ
壺井は名前の身体に拳や蹴りを入れていく。
名前も必死に足を動かし、逃げようとしたり壺井を蹴ろうとするがどれも叶わなかった。
あまりの痛みに意識が朦朧としてきた。
『はぁっ・・・はっ・・・』
壺井「良い眺めだ。写真を撮って真島組のパソコンに送っとけ。」
組員「っす!」
『(吾朗ちゃん・・・・ごめん・・・)』
そこで名前の意識は闇に飲まれた。
カクッと力無く項垂れる名前の顔を持ち上げ、マジマジと見る壺井。
壺井「気ぃ失ったか。
この女は動けねぇようにきつく縛って連れてけ」
組員「へい」
壺井「真島組潰して東城会奪ったら、こいつらも俺のモンにしてやる」
壺井は縄で腕と脚を縛られている名前を見下ろし舌舐めずりをした。
ーーー
30分後、真島組
真島がソファにふんぞり返って座っている。
真「どうや、何かわかったか?」
組員「それが、フラフラしてるくらいで他には何の情報も掴めません」
真島は、最近神室町に来ていると噂の壺井組の狙いが何なのかまだ掴めずにいた。
偵察に来ているようだが、どこの組を見ているのか、はたまた他の組狙いではなくどこかの店を狙っているのか、それすらもわからない。
真「狙いが何かわからんが、神室町を荒らされたら東城会が黙っとらん。何かあったらすぐに・・・」
バンッ!!!
組員「親父!!大変です!!」
真島が話している途中に、突然ドアが開く音がして組員が大声を上げる。
真「何や、そない焦って」
組員「それが、それがっ、
名前ちゃんと花枝さんが壺井組に攫われました!!!」
その言葉に、真島も一緒にいた組員も目を見開く。
どういうことだと組員に確認すると、パソコンの画面を見せてきた。
そこには、ボロボロの状態で拘束された名前と、外傷は無いが目を瞑って拘束されている花枝の画像が映し出されていた。
真島は焦った表情を浮かべ、パソコンを操作している組員を見る。
真「何があったんや!」
組員「突然、組のメールに、この画像と壺井組からのメッセージが届きまして」
メッセージには、「この女2人を返してほしかったら指定の場所まで来い。真島組と壺井組で戦争しようじゃないか」とあった。
真「・・・・壺井・・・」
真島は怒りにワナワナと震えている。
組員は、どうします?と真島に確認する。
真「決まっとるやないか。行くで。
東城会とも関係があるかもしれん。大吾にも連絡しとき」
真島は組員を集め、指定された場所へ向かう。